花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

TPP時代に活きる技術

2015年10月10日 | 学校
これも2年生のインターンシップ。
彼は地元の農業試験場で3日間実習しています。
今日行っているのは、スモモの葉の採取。
ランダムに葉をとっては葉についている
ダニの成虫や幼虫、卵などを数えるのだそうです。
なぜならこれらの木には悪いダニを食べるダニを放しています。
したがってもしかすると悪いダニが
何もしない木よりも少ない可能性があるからです!
このように生物によって害虫を抑えるものを生物農薬といいます。
農薬と違い耐性もつかず、自然に優しい技術のため
安全性という付加価値が高まり、
有利な販売を展開するのに役立つと考えられています。
革新的な技術は、厳しいTPPの荒波に乗り出す力にとなるのです。
しかしどうしてもコストが高くつくという問題点があります。
またそもそもこの地域に生息していない虫を持ち込めば
生態系になんらかの影響を与えることも考えられます。
生物農薬は以前から開発されていますが
これらの点からなかなか普及していません。
今後、実用化に向けての研究がさらに行われると思われます!
試験場で最新技術に触れられるうらやましい名農生です。
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ナガイモ選別!

2015年10月10日 | 学校
2年生、10月の恒例行事は職業体験「インターンシップ」。
自分の進路を考えて3日間仕事を経験します。
ここは農業協同組合のナガイモ選別場。
この地域特産のナガイモが洗われながら
ベルトコンベアーにのって流れてきます。
それを見て傷物などをはじいていますが
長時間行うとすればなかなか厳しい作業です。
さてこの地域はナガイモだけでなく
ニンニクやニンジン、ゴボウの産地です。
どうしてこんなにも根菜類が栽培されているのでしょうか?
理由はヤマセという春から夏にかけて
北東から吹いてくる低温多湿の風にあります。
この風により地上部は低温低日照によくなりますが
地下部は1年間に渡って大きな気温の変化はありません。
そのためこの地域では地上部ではなく
安定した地下にできる根菜類を栽培するようになったのです!
学校ではなかなか経験できない本格的な実習。
いい経験をしています。
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