花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

農業遺産?「三角乳穂」

2015年10月15日 | その他
乳穂と書いて「にお」とか「にほ」と呼びます。
におとは刈り取ったイネを円錐状に干すことをいいます。
稲穂を内側にして干すので雨が降っても
直接雨が穂に当たらないという利点があります!
イネの干し方は地方によって異なり、
このような形は青森県南部地方に多く見られ
三角乳穂と呼ばれています。
偶然ですが左側ができあがったもの、
右側は現在作ろうとしているもの があります。
出来上がった形を見てみると
なぜか左側だけが円錐状なのがわかります。
これには理由があります。
穂が内側にあるのですから、
乾燥させるには太陽の光を当てなければなりません。
全部円錐にしてしまっては光が入る場所がないのです。
したがって円錐じゃない右側の方角は南。
三角乳穂を見ただけで方角がわかるのです。
これは先人の素晴らしい知恵だといわれていますが
最近はコンバインで刈り取りと同時に脱穀するので
田んぼで干す必要がなくなり、この南部地方でも
乳穂を作れる人が激減しているといいます。
貴重な農業遺産が機械化で消えていく。
なんとも寂しいものです。
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安心してください。生えてますよ。

2015年10月15日 | 研究
このサンパチェンスをご覧下さい.

茎だけで葉がありません。
誰かが葉をむしっていたずらしたのでしょうか?
実はむしったのはチームの2年生。
サンパチェンスの二酸化炭素吸収量を測定していたのですが
実験後、葉面積を測るために葉をみんなとってしまったようです。
実験のためなのでしかたがありません。
しかしよく見ると茎の各節から幼い葉が顔を出しています。
安心してください。生えてますよ。
強いサンパチェンスは死んでいないのです。
寒さに弱いためこのままでは11月にもなると枯れてしまうと思いますが
おそらく温室で加温すると元気にまたもとの状態に戻るはずです。
温室には実験が終わったサンパチェンスがいっぱいあります。
しかしチームの温室は加温できません。
園芸科学科の温室の下にでも置いて
なんとか越冬させてあげたいものです。
なお今日は南部町のふれあい公園と福地中学校から
バイオエンジンを回収する予定。
寒い中、頑張ります。
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