花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

チンゲンサイの植物工場

2015年10月26日 | 環境システム科
この野菜、なんだかわかりますか?
なんとみなさん大好きな中国野菜のチンゲンサイです。
チンゲンサイにしてはずいぶん葉が大きいとは思いませんか?
それもそのはず、環境システム科の植物工場で栽培しているのです。
光と栄養が豊富にあることから、
ほとんどの野菜はぐんぐん伸びていきます!
植物工場のチンゲンサイの特徴としてもうひとつあります。
チンゲンサイは葉の形状から露地栽培では
葉と葉の間に土が入り込んでしまう欠点があります。
したがって食べる前に土が落ちているか
よく注意して洗う必要があります。
ところが植物工場では土を使わないため
とてもきれいな姿で収穫することができます。
彼らは大きく育った外の葉を取り除いて
今週には販売すると話していました。
起業チャレンジの営業期間もあと1ヶ月足らずとなりました。
3社とも逆転を狙って熾烈な販売レースが始まっています。

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フローラであるために!

2015年10月26日 | 研究
チームフローラフォトニクスの2年生が実習をしています。
これはクリスマスローズの鉢替えです。
チームは結成してまもなくクリスマスローズの栽培を始めました!
ご存知のとおり、クリスマスローズは基本的に品種はなく
みんな違う顔の花を咲かせます。
チームは一昨年まで園芸科学科の草花班に所属していました。
そこで花好きの女子を中心に構成されているチームでは
自分たちで人工授粉をしては、世界でひとつだけの花を育て
名農祭で地域のみなさんに提供して喜ばれていました。
しかし今年から園芸科学科から完全にシステム科に移籍しました。
残念ながら彼らは花の実習など一度もしたことがありません。
それどころか花に興味がなく、花の名前も知りません。
進学希望者は多いのですが、情報関係など進路は植物とはまったく違う世界。
草花研究を通して学んだものを活かして大学進学者を育ててきた
チームにとっては完全にミスマッチであり、
チーム本来の力を子供たちの進路に還元できない状態になりました。
環境システム科に移籍したのだから
もう花の研究はやめればいいのにと思うかもしれませんが
これをやめてしまえばフローラではなく
単なる無機質なチームフォトニクスになってしまいます。
花はお腹を満たすのではなく、人の心を満たす不思議な特性をもっています。
花と光の関係を探り、花の不思議な特性を活かして
社会貢献できるベンチャーを作ろうという
初代メンバーの志を忘れないためにも
今もこのようにクリスマスローズの栽培を続けています。
社会貢献はもちろん、まずはメンバーにひとつでも花の名前を覚えてもらい、
花を好きになって卒業させたい。
新生フローラにはこんな新たな目的も追加されています。
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