あばたもエクボ？

このクリスマスローズをご覧ください。
まず色がピンク色をしています。
残念ながらこの花弁も剣弁で丸くありません。
ピンクで丸弁だったら、もっとかわいいのにと
思うのですが、みなさんはいかがですか？
さてこの花で注目するところはピンクの花弁についた
小さな濃い赤い点「スポット」です！
「そばかす」のような「あばた」のような点々。
これが何やら華やかな表情を作っています。
このスポットがどんどん重なって点々がつぶれてくると
今度は「ブロッチ」と呼びます。
こんな風にちょっとした花の表情を楽しむのが
クリスマスローズの愛好家のようです。
さて真ん中に雄しべと雌しべがありますが
その周辺に何やら淡いグリーンの突起がいくつか見えます。
実はこれがクリスマスローズの花弁、花びらなのです。
このように花弁が退化して目立たなくなったものをシングル、
少し花びらのように残っているものをセミダブル。
そして完全な八重咲きをダブルといいますが
中でも華やかな八重咲きをパーティードレスと呼んでいます。
これからがオリエンタリスの鑑賞シーズン。
ぜひ店頭やお近くのナーセリーで見つけてみてください。

季節外れのクリスマスローズ

園芸科学科の草花温室で育ててもらっているチームのクリスマスローズ。
とうとう念願の白い花を咲かせる原種「ニゲル」が咲きました。
本来ならば12月のクリスマス頃に咲く花！
クリスマスローズと本来呼ばれる花はこのニゲルなのです。
カラフルな花が多いオリエンタリスと違って
清楚でとてもきれいです。
でもちょっと残念なところがあります。
それは花びらの形。
個人的には丸い丸弁が好きなのですが
これは少しとんがっている剣弁です。
色、花弁はもちろん、いろいろ楽しむところがあるクリスマスローズ。
次は別の花でまた魅力を確かめてみましょう！