花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

伝統そば料理

2016年02月21日 | 
こちらも地元の直売所で売られて いたもの。
「そばかっけ」と書かれています。
地元の方なら特に珍しくもない料理ですが
県外の方は食べたことがないかもしれません。
イメージとしてはちょっと厚いワンタンや餃子の皮のようなもので
丸くなく三角なのが特徴です。
とはいってもこれはみなさんが食べられる「そば」そのもの。
簡単にいえば打って伸ばしたそばの生地を
細く切らないで三角に切ったものです。
もちろんこの料理は米を使っていないので
晴れ食ではなく普通食。
でも食べ方がちょっと変わっています!
まるでしゃぶしゃぶのようにお湯の中に入れて
温めてから、ねぎ味噌やニンニク味噌につけて食べるのが一般的です。
なぜ「かっけ」というのでしょうか。
諸説ありますが、そばを打つと丸い生地ができます。
これを切るとき、生地を四角に成形しますが
その際、切り落とされたものを集めて食べたものといわれています。
かっけとは「かけら」という意味ではないかというのです。
米のとれない時代ではそばは大切な食。
もったいないから切れ端も大切に食べようという
大切な心が隠されています。
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青大豆

2016年02月21日 | 
緑色のダイズです。
この地域では「あおばた豆」とか「ひたし豆」と呼ばれています。
未熟の時はエダマメにして食べますが
熟しても黄色にならず青いままなのが特徴です。
この豆を見ると思い出すのが「豆しとぎ」。
伝統料理のひとつで、今も道の駅などで手に入れることができます。
さてこの「豆しとぎ」は普通食でしょうか?
それとも晴れ食でしょうか?
答えは豆しとぎの原材料を考えるとすぐ分かります。
主な材料は、あおばた豆と米粉。
これを練って成形して生や焼いたりして食べるのです。
問題の答えは「晴れ食」。
一見すると野良仕事の休憩時に食べる普通食に見えるのですが違います。
なぜなら貴重な米の粉を使っているからです。
冷害のためいくらもとれない米を使う料理は
神様に捧げるためのものです。
そもそも「しとぎ」とは神様に供えるものをいいます。
津軽地方のしとぎはお米で作った大福餅。
しかし県南は米があまりとれなかった地域だったので
あおばた豆を米に混ぜて増量したのではないでしょうか。
でも美味しいのでぜひ食べてみてください。
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