花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

正月が増殖中?

2016年02月16日 | 学校
1月1日は正月、1月15日は小正月。
小正月に対して1日を大正月と呼ぶこともあります。
このように日本では2つの正月があるのですが、それだけでは済みません!
それは旧暦がまだまだ生きているからです。
ご存知のとおり、お盆は全国的に8月。
新暦では7月なのですが誰もが夏休みである旧暦に行います。
地方ではより旧暦が生きているので
この時期の新聞を見ているといつも正月と小正月の行事が
行われたと紹介されています。
新暦で行う地域と旧暦で行う地域があるためです。
これだけでもう4つも正月があるのです。
さらにここ数年で感じるようになってきたのが
小正月の行事を新暦、旧暦問わず本来の15日に行わず
その日に近い土日に行うようになってきたこと。
昔のような自給自足の生活と違い、会社で働く人が増えたので
休みに合わせるようになったからです。
この地域で有名なのは「えんぶり」。
八戸も名農のある南部町でも有名な小正月の行事です。
今年の八戸市のえんぶりは1月17日(水)から20日(土)。
本来の小正月は22日(月)なのでずれています。
えんぶりもひとつの観光資源ととらえると
やはり休日にからめないと集客できないようです。
記憶が正しければ、今もきちんと旧暦の小正月に行っているのが
東通村の田植え餅つき踊り。
昔ながらの風習を今も伝承しています。
このように旧暦、新暦、週末と
私たちの生活スタイルに合わせて正月は増えています。
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癖になる作物「トコロ」

2016年02月16日 | 
先日、懐かしいものを売っていました。
これがなんだかわかりますか?
ショウガ?はたまたウコン?
違います。これらはショウガ科の作物ですが
これはなんとナガイモと同じヤマノイモ科です。
答えは「野老」(トコロ)です。
年配の方なら知っていると思います。
トコロは生だと苦くて食べられません。
したがってトコロは食べるものではなく
正月の飾りだと書かれている資料もたくさんあります。
同じ青森県でも津軽では食べる習慣がないといわれています。
おそらく南部地方は冷害で食べるものがなかったので
だれも食べないトコロを食べたのではないでしょうか。
しかしトコロの中には有毒のものもあるので注意が必要だそうです。
そんなトコロですが、手間をかけて灰でアクを抜くと
苦みが少し抜け食べられるようになります。
昔、薬として食べさせられた時がありますが
調べてみると整腸剤や腰や関節の痛み止めなどの
効能があるといわれているようです。
売っていたのはアクを抜いたもの。
皮をむいてちょっぴり食べてみましたが
なんともいえない苦みがくせになりそうです。
トコロの学名はtakoro。タコロなんですね。
というかどう見てもこれは日本語。日本原産なのでしょうか?
また所ジョージさんで有名になった所沢市の由来は
昔、トコロがたくさん生えていた沢だったからという話も有名です。
しかし食べるものでないためかどんな機能性成分があるのかなどは
研究されていないようで、不明の点ばかり。
なんだかすごい能力を持っていそうな気がします!
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