花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

フルーツビネガー

2016年02月20日 | 園芸科学科
てっきり梅酒かと思いました。
実は食酢につけたサクランボとあんず。
どうやら飲む酢を作っているようです。
ただしまだ実験段階のようで色もさまざまです。
サクランボは南部町が誇る特産物。
しかし傷みの早い果物のため廃棄するものがでます。
これを使って加工するこのアイデアは産地ならではのもの。
もし材料を購入するのであれば高額のビネガーになってしまうからです。
色も赤くてきれい。後は味だけです。
残念ながら飲むことはできませんでしたが
期待される新しい加工品です。
さてチームは6年前に「白いりんご」を発表し話題を集めました。
そして翌年にはサクランボに袋を掛けることで
「黄色いサクランボ」を作る方法を考案。
「幸せの黄色いサクランボ」としてこれまたテレビで紹介されました。
あれから何年も経ちますが、そういえば果物を使った研究は
しばらく行っていませんでした。
そこで2016年は久しぶりにサクランボを題材にした
新研究に取り組むことになりました。
まだ詳細は明かせませんが、どうぞご期待下さい。

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えんぶり!!

2016年02月20日 | その他
県南地方に春を呼ぶ伝統芸能「えんぶり」が始まりました。
昔、ここは冷害が頻発する地域でした。
ひとたび冷害になればイネの収量は皆無。
つまり来年の秋まで米がないため、
とてもひもじい思いをしたといいます。
今も人や犬猫を食した悲惨な昔話が残されています。
そんな地域では神様にすがるのは当然のこと。
新年を迎えた春先には各地で厄よけや豊作祈願の行事が行われました。
そのひとつがこの「えんぶり」。
今年もこのように恵みを与えてくださいと
雪の上で田植えなど農作業の仕草を舞うのです。
かつてはいろいろな村で舞われていたそうですが
後継者不足で継承が危惧されています。
これは八戸市の「えんぶり」。
八戸では郷土の風習を観光資源として捉え、
積極的に集客を図っています。
八戸えんぶりは今日が最終日。
どのような形にせよ後世に残したい農村文化です。

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