花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

震災ボランティア

2016年05月18日 | 研究
チームフローラフォトニクスがボランティアに取り組むようになったのは
2011年の東日本大震災がきっかけでした。
津波を受けたサクラソウの緊急救出、つまり種を守るため種差海岸に
レスキュー隊となって乗り込んだのが最初です!
しかしそれと同時並行でマイクロバブルを使った除塩研究技術を
わずか震災1ケ月半後に開発したのは意外と忘れられているようです。
開発中はこの技術をどのようにして社会に活かすのかなど一切考えずに、
とにかく時間を惜しんで夢中で実験したのを今も覚えています!
驚くほどの除塩能力を持っているこの技術は偶然に偶然が重なり、
震災2ケ月後、岩手県山田町で活かされることになりました。
チームが行った土壌再生ポランティア活動です。
全国どこにもないマイクロバブルを使った除塩活動は
通りすがりの岩手県の報道関係者の目にとまり
海岸沿いの大きな花壇はいつしか報道陣だらけになったのを覚えています。
この研究に取り組んだメンバーはこれまた偶然にも
日本ストックホルム青少年水大賞で日本代表となり北欧に渡りました。
サクラソウ保全活動ほど知名度は高くありませんが
チームにとっては忘れられない研究活動でした。
現在はこの技術を使ったNPOの方々が岩手県で除塩活動をされているとのこと。
社会貢献できて本当に嬉しく思います。
さてそんな岩手県山田町にチームは今年も出動することになります。
震災後、チームは名農の花を使ったボランティア活動に
積極的に参加しているのです。
震災から5年といわれますが、まだまだ仮設住宅で暮らしている人がいます。
今年は、新たに開発した技術で被災者の支援を計画しており
2~3年生が準備に当たっています!
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サンパチェンス

2016年05月18日 | 研究
毎年、研究材料にさせてもらっているサンパチェンス。
ツリフネソウ科の1年草です!
今年もご覧のとおり2~3年生によって研究が継続されています。
さてサンパチェンスは2008年に日本のメーカーが品種登録した草花で
分類からいくとニューギニアインパチェンスになります。
デビューと同時に、いきなり日本のフラワー オブ ザ イヤー を受賞するなど
花壇苗としては大ヒット商品で年間2000万鉢も出荷されているそうです。
それだったら身の回りにたくさん栽培されているはずですが
残念ながらこの地域では販売されているものの
それほど多く見かけることはまだありません。
ではどこでこんなにも利用されているのでしょうか。
実は9割がアメリカとヨーロッパなのです。
アメリカでは個人の家の花壇やプランター用として、
ヨーロッパでは公共花壇で大活躍なのだそうです。
ヨーロッパといえば美しい花の咲く公園や広場を思い出しますが
なんとサンパチェンスがその主役だったとは驚きです。
日長の変化にも気温の変化にも影響を受けず
長期間花を咲かせ続ける性質が認められ
アメリカもちろん英国王立園芸協会の賞を総なめするほど高評価。
研究当初は特殊な花かと思っていましたが
世界のスタンダードだったんですね。
チームはこのサンパチェンスの能力をさらに引き出すことに成功。
来月上旬にはサンパチェンスを用いた環境浄化研究が認められ
学会に招かれています。
これぞ花の女神の名を持つチーム・フローラらしい取り組みです。
さて明日からは中間考査、研究活動も小休止となります。
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