花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

クワイ!!

2016年05月15日 | 研究
みなさんはクワイという食材を知っていますか?
北国の私たちにはあまり馴染みがないかもしれませんが
全国的には有名な食べ物として知られています。
なぜならクワイは、実から立派な芽が伸びるその形から
「食べると芽が出る」、つまり目(芽)出たいということで
お節料理や祝いの席で親しまれているからです!
ほっこりとした食感で、食べるとほろ苦さのなかに
甘味が残るのが特徴らしく何とも興味深い作物ですが
世界では中国と日本しか食べる習慣がないともいわれています。
しかし不思議なことに生産は埼玉県と広島県で全国の90%を占めています。
暖かな地方でなければ栽培できないのでしょうか。
ところが調べてみるとクワイはオモダカ科の水生多年草。
オモダカというとこの地方でも有名な水田雑草です。
そうだとしたら青森県でも栽培できるのかもしれません。
とりあえず今年は鉢で育ててみようと思います。
ハス、クワイ、ジュンサイ。
今年の2年生は水生植物を研究する「TEAM AQUA PHOTONICS 」。
水遊びが楽しみな季節がまもなくやってきます。
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イチゴは実じゃない

2016年05月15日 | 環境システム科
環境システム科の立体水耕装置にイチゴが植えられました。
これから初夏にかけてぐんぐん生長し、
美味しい味覚を届けてくれるのを期待して見守りたいと思います!
さて私たちが実だと思って食べているところは実ではありません。
なぜならウメやサクランボなど果実というのは
雌しべの根元の子房が膨らんでできるもので、必ず中に種子ができます。
ところがイチゴの中には種子がありません。
私たちが食べている部分はなんと雌しべや雄しべの土台である
「花床」が膨らんでできたものなのです。
ではイチゴの実はどこにあるのでしょう。
私たちが食べている花床がまだ幼い時、
よく見ると無数の雌しべがついています。
したがってそこに果実ができます。
私たちがイチゴの種子だと思っている表面のツブツブ。
これがイチゴの果実なのです。
ウメのように子房が膨らまないので種子のように見えるのです。
では種子はどこにあるのでしょうか。
もちろん私たちが種子だと思っているツブツブの中にあるのです。
膨らむ場所がひとつずれるだけで
このようなややこしい姿になるようです。
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イタリアンに変身?

2016年05月15日 | 園芸科学科
机の上に美味しそうなピザがあります。
でもこれはビザではありません。
なんとピザ生地が南部せんべいなのです。
日本全国、せんべいやあられといったら米粉が材料。
これは日本の常識です。
ところが青森県南部地方のせんべいはなんと小麦。
米がとれない地方のため昔から小麦で作られていました。
原則として草加せんべいのように
醤油を塗ったりしないのであっさりとした味です。
そんな南部せんべいをピザの生地にしたのが
園芸科学科の女子生徒たち。
地元の文化を再発見して地域活性化の起爆剤にしようと
いろいろ取り組んでいます。
今回のターゲットはこの南部せんべい。
試食された先生方はみなさん口をそろえて美味しいと絶賛。
地味な田舎っ子がちょっとお洒落なイタリアンに変身です。
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