花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

育成選手

2019年01月11日 | 研究
可愛らしい赤い盾が2つあります。
本来は写真を飾るものですが、
チームでは毎年、FLORA Jr.の修了証入れに使っています。
名久井農業高校では2年生から本格的な研究活動が始まります。
2年生で4単位、3年生でも4単位。
これは全国の高校トップの課題研究の単位数だと思われます。
名農はこの研究活動でさまざまな力を養えると考え
このような研究重視のカリキュラムを編成しているのです。
さてチームフローラフォトニクスは結成3年目にあることに気づきました。
それはもしかしたら早く研究活動をしたいという
1年生がいるかもしれないということです。
結成2年目から地域の小中学生対象に農学の楽しさを知ってもらいたいと
アグリチャレンジやアグリサイエンスを立ち上げてきたフローラ。
確かにこれらのイベントを経験して名農進学を決めた1年生もいるのですが
課題研究が始まるのは2年生から。1年生はまったくのブランクになるのです。
これはもったいないと考え、フローラは校内の1年生に目を向けたのです。
そこで考えたのが1年生を対象とした人材育成プロジェクト。
1年生なら学科を問わず誰でも参加でき、チームが責任もって
研究指導と研究発表の場を提供するというもので
参加する1年生をフローラジュニア(FLORA Jr.)と呼ぶことにしました。
嬉しいことに毎年数名ですがJr.として活動し、研究の楽しさを感じてくれています。
継続は力なり。チームは2度ストックホルムの国際大会に出場しましたが
彼ら、彼女らはみんなJr.出身。人材が育っています。
今年のJr.はたった二人でしたが、
先輩の活動を支援しながら貴重な時間を共にすることができました。
その結果、1年生ながら日本土壌肥料学会で受賞したり
先輩とともに全国高校観光選手権大会で銀賞を受賞するなど成果を上げてくれました。
そんな彼らの活動も間もなく終了。
育成選手ではありますがプロ野球と違って
来年は各自の所属学科の研究班で活動することになります。
そこで3学期に入ったら活動写真を載せた修了証を差し上げ、
2年次からのさらなる活躍を期待したいと思います。
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種苗メーカー

2019年01月11日 | 研究
毎年、冬になると送られてくる種苗カタログ。
今年も新しく育種された花と野菜が満載です。
日本にはいくつか種苗メーカーがありますが
大手といえばこのカタログのサカタのタネとタキイ種苗。
サカタさんは横浜で、タキイさんは京都です。
チームフローラフォトニクスが長年お世話になっているのがサカタのタネ。
研究のためサンパチェンスを毎年提供してくださいました。
そのおかげで植物による水質と空気浄化実験を行うことができ
フローラのメンバーはいろいろな体験をさせてもらいました。
また地域の池に設置したバイオエンジンという浄化システムは
何度も新聞に取り上げられたことから
この地域のサンパチェンスの知名度はかなり上がったと思います。
ではタキイ種苗とはどうでしょう。
実はタキイ種苗には野菜栽培の技術を研修する学校があり
名農はもちろん、全国の農業高校から進学する人がいます。
種苗会社の仕事をお手伝いしながら
しっかりと栽培の基礎を学べるので今も人気のようです。
そんなタキイさんからカキツバタや菖蒲で
水質浄化をしてみないかというお話をいただいたことがあります。
タイミングが合わずプロジェクトは実現しませんでしたが、
サンパチェンスと違って和の雰囲気を出せるので
日本庭園や寺院で活かせる技術になる可能性があります。
種苗メーカーはとても力になってくれます。
チームができなかったこんな研究にもぜひトライしてほしいと思います。
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