花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

第1農場

2019年01月27日 | 園芸科学科
名久井農業高校には3つの農場があります。
その中で1番大きいのがこの第1農場。
馬淵川のほとりにある果樹園です。
名久井農業高校は食料増産の担い手育成を目的に
1944年に組合立で開校され、その4年後に青森県に移管されます。
当時は小さいながら2つの分校を持っていましたが
残念ながら今は少子化もあり、分校はありません。
そんな名久井農業高校の本校舎は、この第1農場にありました。
しかし馬淵川はご存知の通り、岩手県に大雨が降ると氾濫するので
何度も第1農場は水害に襲われました。
当時は家畜もここで飼育されていたので
大雨が降るとみんなで校舎2階に避難させたと卒業生は話してくれます。
ついたあだ名が「名久井水産高校」。本当に大変だったようです。
その後、水害を避けるため、現在の高台に移転していますが
今なお大雨が降ると馬淵川周辺地域には避難指示が出て
時にはこの第1農場は3mもの水の底に沈みます。
家畜はもういないので移動させることはなくなりましたが
トラクタなどの農機具を高台に運ぶ作業は
休みだろうが夜中だろうが、指示が出るとその都度今も行われています。
今まで10年に1度来るといわれていましたが
直近の10年間では異常気象の影響なのか2度もきています。
そんな第1農場ですが、主に園芸科学科を中心とした果樹実習と
地域の子どもたちの農業体験学習の拠点として現在も大きな役割を担っています。
5月になると頭上をドローンが飛ぶ第1農場。
さら数年前、青森県が開発した500円玉よりも大きいサクランボ
「ジュノハート」の苗木も植え付けられました。
これからも地域を明るくする話題をますます発信してくれるはずです。

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どこ食べてるの?

2019年01月27日 | 学校
実験室にあるペットボトルで不思議な植物が育っています。
いったい何だと思いますか。
実はカリフラワーなのです。
昨年の秋、チームの弟分であるバブルボーイズが
農薬の泡散布実験を行いましたが
その時に用意した野菜の苗がこのカリフラー。
しかし検討の結果、カリフラワーではなく
葉牡丹を使ったのでこの苗は使わないことになりました。
放置して枯れてしまったら可哀想だと思い
花瓶に花を挿す感覚で、根の土を洗い落として
水の入ったペットボトルに植えてみました。
肥料はなし、外にも出さないで水だけかえて4ヶ月。
冬休みは長い間、暖房の切れた実験室にほったらかしになりました。
しかし休み明けに見るとなんとか越冬しています。
それどころか、よく見ると左側の苗の先端には
小さな白い塊ができています。
カリフラワーやブロッコリーは実を食べる野菜ではありません。
もちろん葉を食べる野菜でもありません。
可食部はなんと蕾の塊なのです。
スーパーマーケットに並んでいるので
ぜひ店頭で観察してみてください。
植物の生命力には驚かされます。
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