花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

食用菊の漬物

2019年01月05日 | 
北国では保存食である漬物が発達しています。
名久井農業高校のある
南部町でも特産の食用菊を使った漬物「菊巻き」があります。
姿が巻き寿司みたいなので「菊寿司」という人もいます。
一般に食用菊はむしった花びらを円形に敷き詰めて蒸した菊海苔に加工します。
これを味噌汁に浮かべたり、和え物に加えて利用するのですが
このように漬物を巻くこともあります。
中に入っているのは大根の漬物。
巻いた状態でつけ汁につけるので菊はしっとり、
そして大根はシャキシャキとした食感で
なかなか美味しいものです。
また新鮮な緑が不足しがちな冬の食卓を鮮やかな黄色で
彩ってくれるのでとても華やかになります。
この地域ではこの時期になると地元のスーパーマーケットでも
手に入れることができる定番の郷土料理です。
この地域なら菊海苔は簡単に手に入るので
ぜひ作ってみてください。
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さすが北欧育ち

2019年01月05日 | 学校
昨年、チームフローラフォトニクスが
ストックホルムで開催された青少年水大賞に出場した記念に植樹した
リンゴンベリーが雪の中から顔を出しています。
リンゴンベリーは日本語ではコケモモといい、ツツジ科の常緑樹。
しかし樹木といっても草丈は30cm程度です。
北欧の森に自生し、初夏に白い花を咲かせ、
ブルーベリーよりちょっと遅い秋になると実がつきます。
赤い実はジャムにして料理に添えるのが
スカンジナビア半島の定番の使い方。
害虫も少なく挿し木で増えることから栽培しやすそうです。
氷点下30〜40℃まで耐えられる能力があるということで
氷点下5〜10℃前後の南部町なら楽勝。
ご覧の通り、元気に育っています。
また最適気温は20℃前後というのでブルーベリーと大差ありません。
実際、東京でリンゴンベリーや
関西でブルーベリーを栽培されている方もいるので
極端に暑くなければ生育できるのではないでしょうか。
ブルーベリー、ラズベリー、グーズベリー、クランベリーなど
ベリー類はたくさんありますが、
リンゴンベリーやハックルベリーはまだ知名度が高くありません。
美味しいのでもっと利用したい果樹のひとつです。
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