花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

リストアップ

2019年01月14日 | 研究
ずらりと並んだのは写真のリスト。
その数は800枚を越します。
チームは研究の記録のため、毎日のように活動の様子を撮影しています。
昔のフィルムカメラ時代は、現像にとんでもなくお金がかかるので
ワンショット、ワンショットを大切にしていましたが今はデジタル時代。
フィルムが不要になったため、気軽にシャッターを押せるので
以前よりも撮影枚数が増えてきました。
しかしそれと同時に写真が下手になったような気がします。
このリストはフローラ最後の3年生5人をこの2年間撮り続けた写真。
この撮りためた写真を各人ごとに仕分けする作業が始まりました。
なぜならチームオリジナルの卒業アルバムを制作するため。
もちろん一番嬉しいのは学校が作る卒業アルバムですが
彼らが長い時間費やした研究活動は誌面の関係上
残念ながら学校の卒業アルバムには載りません。
そこでチームは結成翌年から研究で撮りためた写真を使って
個人ごとの卒業アルバムを製作するようになったのです。
つまりこのリストの目的はアルバムに掲載する写真を選択する準備。
いよいよ卒業を見据えた活動がスタートしました。
さて明日から名久井農業高校も3学期スタート。
長い冬眠から目覚めた名農生がキャンパスに帰ってきます。
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オリーブ

2019年01月14日 | 研究
ポパイの恋人ではありませんが
「オリーブオイル」が一般の家庭にも普及しています。
これはオイルではなくオリーブの実を塩漬けしたものです。
ご存知の通り、オリーブの実にはグリーンとブラックの2種類があります。
これは品種ではなく、収穫時期の違い。
未熟果ではグリーン、熟すとブラックになるのです。
ギリシャが原産地であるオリーブは
地中海のような温暖な気候を好みます。
したがって日本の産地は香川県と岡山県。
小豆島のオリーブは品質の良さで有名です。
そんなオリーブの試験栽培がなんと宮城県石巻市で行われています。
耐寒性の高い品種を用いた試験の結果、越冬できることがわかり
復興庁の後押しもあって産地化へのプロジェクトが本格的に開始されたのです。
かつてチームのメンバーはこのオリーブを研究しようとしたことがあります。
というのは初めてブラックオリーブを食べた彼はその塩味に驚いたそうです。
見た目はブルーベリーのようなので甘酸っぱい味を期待していたからです。
理由は渋。オリーブはポリフェノールが多すぎ、渋抜きしないと食べられません。
そのため重曹や苛性ソーダに漬けた後、塩漬けにしたり、
最初から塩水につけて渋を抜くのが一般的な利用法です。
当時フローラは紫外線などを照射してポリフェノールを増やしたり
減らしたりする研究をしていたので、彼らはなんとかできないかと考えたようです。
しかし苗木を手に入れることができず、実現することはありませんでした。
光で渋を抜いて、甘いシロップで味付けたオリーブの実を食べたいという
彼らの夢はまだ棚に上がったままです。
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