花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

夢のかけら

2019年03月17日 | 研究
チームは長年、作物に人工光を照射することで
機能性成分であるポリフェノールを増やす研究をしてきました。
レタスや小松菜などの野菜はもちろん、
食用キク、セロリ、山菜のコゴミなど
さまざまな植物に照射してはその変化を確かめてきました。
2年ほど前、照射すると確かにポリフェノールは増えるけれど
その作物を使って加工品を製造したら
果たしてポリフェノールは多いままなのだろうかという疑問が生じました。
そこで当時、男子メンバーの一人がジャムに加工してみることにしました。
その時使った作物がこのルバーブ。
甘酸っぱい味でとても美味しいジャムになります。
ジャムは加熱して作るので、当然ながら測定してみると
生のルバーブよりはポリフェノール総量は減少しています。
しかしそれは無照射のControIも同じこと。
その結果、ジャムにしたところなんと30%も
ポリフェノールが多いジャムになったのです。
機能性をうたった商品はありますが、ジャムは聞いたことがありません。
FLORAの新商品として販売すればよかったのですが
残念ながら次の研究に追われて実現はしませんでした。
これ以外にも温室に行くとフローラが途中でやり残した
夢のかけらをたくさん見つけることができます。
つわものどもが夢の跡。
機会があったらぜひその夢を叶えたいものです。
ルバーブは宿根草。
春になりルバーブの新しい葉が出てきました。
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青い卵

2019年03月17日 | 
この鶏の卵、殻の色がうっすら緑色をしています。
確かこれは南米のアロウカナという緑の卵を産む鶏と
名前は忘れてしまいましたが今までの鶏と交配して育種した鶏の卵です。
かつて青森県では青森にちなんで青い(緑)卵を産む品種を作出し
名産にしようと取り組んだことがあります。
嬉しいことにかなりの確率で二黄卵。
黄身が2個入っているとなんだか儲けたようで嬉しいものでした。
ところが現在は、どうなったのでしょう。
青森県でPRすることもなく、忘れかけています。
名産にしようという計画は頓挫してしまったのでしょうか。
でも飼育している人はいるようで、
このように産直でときどき目にすることがあります。
ただ他県でも同じような緑の卵を産む鶏はあるようで
もうそんなに珍しくないのかもしれません。
「青い森の青い卵」。
いいアイデアだっただけに残念です。
皆さんはご覧になったことはありますか?
さて明日は彼岸の入り。
今年は珍しく月曜日から土曜日までが春彼岸。
まさに彼岸Weekとなります。
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