花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

霜降る季節

2019年03月09日 | 学校
3月に入って青森県南部町では
雪ではなく霜が降りるようになりました。
明らかに春が近づいている証拠です。
そこで青森県ではいつ霜が降り始め、いつ終わるのかを調べてみました。
すると平年値で霜の初日(初霜)は10月29日、終日は4月27日でした。
日長が最も短いのが冬至(2018年は12月22日)なので、
これを基準に考えてみたらとちょっとおかしなことになりました。
なんと霜の初日は冬至の約2ケ月前。
終日はなぜか冬至の約4ケ月も後になったのです。
冬は突然始まり、春は徐々にやってくるということでしょうか。
しかしじっくり考えると冬至を中心においてはいけないことに気がつきます。
なぜなら寒さのピークは冬至ではなく大寒だからです。
一般に寒は1月中旬から2月初めの節分前まで。
この期間を中心において考えると
霜の初日は寒の約3ケ月弱前、終日も同様になりました。
つまり青森では約3ケ月かけて徐々に冬となり
同じように3ケ月かけて春になることがわかります。
3月21日は春分の日。春の中間地点。
霜から考えても、わかるような気がします。
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青天の霹靂

2019年03月09日 | 
青森県が育種した水稲の良食味品種「青天の霹靂」。
先日のニュースで5年連続特A米に認められたことが
ニュースで紹介されていました。
青森県悲願の特A米を今年も維持できて嬉しい限りです。
そんな青天の霹靂も問題を抱えています。
今までの品種に比べて少し収量が少ないのです。
青天の霹靂の良食味は施肥量の管理が大きなポイント。
今までのように肥料を多く施して収量を増やそうとすると
タンパク質が増えてしまい食味が落ちてしまうのです。
これでは特Aの指定がおりません。
食味は落ちるがたくさん取れる従来の品種で収入を確保するのか
収量こそ少ないけれど良食味で高値で販売可能な青天の霹靂を栽培するか。
農家は悩んでいて、最近では青天の霹靂の生産量が
特Aに認められたにもかかわらず徐々に減少しているとの話も聞きました。
難しい判断です。
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