花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ユニフォームで辿るフローラの歩み 2013

2019年03月22日 | 研究
このユニフォームは2013年のもの。
この年のチームは3年生のメンバーがたった4名。
10年の歴史の中で最も小規模のフローラでした。
当時はまだ園芸科学科に所属していたので、3年生は当然女子ばかり。
そこでFLORAにちなんで、こんな女神のイラストとなりました。
しかし2013年はチームにとって苦難の年。
なぜなら前年、先輩の国際大会参加のため、
全力をあげてサポートしたので
自分たちの研究が思うようにできなかったのです。
国際大会出場はとても名誉なことですが「もろばの剣」でもあるのです。
それでも4人、力を合わせて理化学研究所から分けていただいた
植物ホルモンの作用に働きかける薬剤を利用して
照明を使わずに短日植物の開花を遅らせる技術などを考案しました。
今までフローラはLEDを照射しては
植物の生育や開花を制御してきましたが
彼女たちの技術は一切LEDを使わずに植物に光を感じさせるアイデア。
光合成能力の向上が確認され、植物の室内栽培の可能性も予感させてくれました。
魔法のような究極の光技術とし、ユニフォームの背中には
「ライトマジックショー」とプリントされています。
またこの年チームは、研究テーマが少なかったこともあり、
発表機会を求めて研究成果を応用したビジネスプランを考え
コンクールに挑戦しています。
初めて考案した「都市農業のすすめ」というビジネスプランが
日本一を受賞したがきっかけとなり、
この後も息抜きを兼ねた頭の体操として応募するようになりました。
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受け継がれる文化

2019年03月22日 | 研究
ホワイトボードの前でポスター発表の練習をしているのは
環境システム科2年生のバブルボーイズ。
フローラから刺激を受け、活動し始めている弟分です。
彼らは農薬を泡で散布する技術の開発に挑戦していて
すでに泡であれば普通の液剤よりもかなり少ない量で散布可能できること、
また流れに落ちにくいことなどを実験で証明しています。
しかしながら彼らは畑を持たない環境システム科。研究もまだ途中です。
したがって実際に行うにはどのような問題があるのかを、まだよくわかっていません。
そこで今回は専門家の先生方からご意見をいただいたり
アドバイスをもらおうと日本農芸化学会に参加することにしました。
昨年、横浜で開催された別の会にも参加しましたが
農業というよりは生物学の学会。
うまく説明できるようにはなりましたが
思ったようなディスカッションができず満足しなかったようです。
今回は2度目の発表会。発表することはもう慣れたので
今度はきちんと相手の質問を理解し、
それに対して自分の意見を伝えられるように練習をしているようです。
バブルボーイズは24日に上京し発表は25日の月曜日。会場は東京農業大学。
大学進学を考えている二人にとって有意義な体験になればと願っています。
フローラの育んだ発表文化が受け継がれています。
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