花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

うさんくさい

2021年08月27日 | 研究
ここは環境班の本拠地である馴化温室の最も奥の部屋。
そもそも馴化温室とはバイオテクノロジーで作出した植物を
外界に出せるように馴らすための施設です。
したがっていろいろな植物に対応できるよう4つの小部屋に分かれていて
中にはこのような土で栽培できる場所もあるのです。
そこでフローラハンターズは7月から最終実験を行っています。
やることは簡単。この土を10日に1度採取しては分析しているのです。
しかし明らかに土の色が違っている場所があり、
うさんくさい空気が漂っています。
間違って足をのせたらとんでもない落とし穴にはまりそうで
なんだか怖くありませんか。さらに写っていませんが
「歩くな」という立て看板もわざとらしく入り口に掲げてあります。
ではこの怪しい土の製作した時に撮影したものがあるのでご紹介します。



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落とし穴の中には

2021年08月27日 | 研究
馴化温室の一番奥にある床が地面という不思議な部屋。
その中で明らかに土の色が違って怪しい感じの場所があります。
ここで実験を始めた時の写真があるのでご紹介します。
やはり深さ30cmもの穴がほられていました。
中にはこれまた妙な白い粉が入っています。
これは転炉スラグ。製鉄した際にできる副産物です。
消石灰ほどアルカリ性にならないうえ
カルシウムを含んでいるので農業利用もされている安全な石灰質資材です。
さらに細いコードが何本も見えます。彼らは地下水代わりに水をごく少量出して
カルシウムを溶かす仕組みを作りました。
そして最後はこの上に塩分を含んだ土壌を被せて元に戻しましたが
いったい何をしているのでしょう。それは塩類集積の抑制実験。
チームの女子が昨年のJr.時代に取り組んだ乾燥地の向けの研究ですが
2年生になっても継続。とうとう実用化試験まで漕ぎ着けました。
すでに大型容器を使った実験では大成功。
したがってこの温室を使った試験でも、
容器よりはゆっくりですが同じような結果が出ています。
予定では今月いっぱいで試験終了。
ダントツトップでゴールインしそうです。
今日は2学期2回目の課題研究。セカンドステージへと入ります。
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