花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

想定内

2022年03月02日 | 研究
製作して約2週間経った沖縄の土で作った三和土。
見た目は16種類全部固化したように見えます。
しかし水に浸かってしまったらどうなるでしょう。
もし壊れてしまったら土壌流出の役目を果たすことはできません。
世界チャンピオンになったTreasure Huntersも同じ実験を
何度も行なっては失敗の連続。いつまでたっても成功しないので
そろそろリングサイドからタオルでも投げこもうかと思ったところ、
奇跡的に水没しても崩壊しない配合量を見つけました。
そこで後輩のFlora Huntersも完成した三和土を使って果敢に挑戦しました。
するとどうでしょう、16種類のうち7個が見事に崩壊してしまいました。
しかしこれは想定内。ショックではありません。
もう少し工夫すればこれらも固化させられるかもしれません。
嬉しかったのは残りの9個。水没しても形状を保っています。
でも水に浸けてまだ3時間。数日後に壊れては意味がありません。
これから頑張っている残りのサンプルの行方を
ドキドキしながら見守りたいと思います。
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ギャンブラー

2022年03月02日 | 研究
2009年、園芸科学科草花班として誕生したTEAM FLORA PHOTONICS。
ユニークな研究活動は大いに注目されました。
その後、新設する環境システム科の研究活動を牽引してもらおうと
なかば強引に大人の思惑で新学科への移籍が命じられました。
草花班時代からすでにサクラソウ保全活動など環境活動に取り組んでいたため
そんなに違和感なく進めていましたが、ひとつ課題を抱えていました。
それが分析装置。当時、草花のサンパチェンスを使った水質浄化に
取り組もうと立ち上がったのですが、学校のどこにも水質分析装置がありません。
これではどれぐらい改善されたかを数値であらわすことができません。
しかし研究班の活動費は微々たるもの。現在でも年4万円です。
かといって県や学校に依頼しても、買ってくれるはずがありません。
そこでフローラは、過去最も高い装置を自腹で購入します。
それがこの分析装置。20万円以上もしました。
資金源は当時いろいろな大会で副賞としていただいたもののストック。
ありったけのお金を投資したのです。
うまくいくかどうかまさに博打。今考えるとかなりの度胸です。
しかしその甲斐あって、成分の変化が面白いように見える化されます。
そのおかげでサンパチェンスを用いた水質浄化システム「バイオエンジン」は
大会で総理大臣賞を受賞。またそれを改良したシステムで
青少年の水の国際大会で準グランプリ、さらに三和土の集水システムで
世界チャンピオンになったTreasure Huntersもこの装置で分析しました。
もう製造されていない古い装置ですが
今もなおFLORA HUNTERSが使うなど
チームにとってなくてはならない装置になっています。
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