花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

彼岸の入りなので

2022年03月18日 | 環境システム科
これは前任校で立ち上げた学校設定科目「食農科学」で
生徒たちと作ったブログの記事。掲載日は2009年3月20日です。
ちょうど春彼岸直前だったので、こんな話題が載っていますのでご紹介します。

今日は春分の日、そして彼岸の中日です。
この地方では年2回の彼岸には餡が入った彼岸だんごをお供えしますが
おはぎよりも、このぼたもちの方が一般的です。
彼岸だんごはご覧のとおりソバや小麦ではなく米を使っただんごです。
かつて収量が少ない米は「晴れ食」だけに使えた貴重な食材した。
ご先祖様のお供えだから彼岸だんごは米で作ったのです。
以前はどの家庭でも自分たちで作っていたので、
子供たちも中に入れる餡を丸める手伝いをしました。
多くの方が途中でつまみ食いして叱られた経験を持っているはずです。
お墓やお寺、仏壇にお供えしてから、食べることを許されましたが
とても美味しいものでした。ところが現在は、スーパーマーケットや
お菓子屋さんで購入する人がほとんどです。
学校設定科目「食農科学」では、彼岸だんごの作り方を伝承しようと
今年度も実習に取り入れました。でも本当に忘れてほしくないものは
彼岸だんご作りではなく、子供たちにご先祖様やわが家のルーツ、
行事の意味など伝えることかもしれません。このブログの中に
作り方が紹介されているので、ぜひ子供たちと作ってみてはいかがですか?

この地域の食を中心とした文化を残そうと
当時の女子生徒たちが体を張って取り上げたブログで全国誌にも紹介されました。
15年以上も前のものですが、ますます重要性が増していると考え
今も閉じずに公開しています。今日は彼岸の入り。いつか時間があったらご覧ください。
ご覧になる方はこちらをクリックしてください。
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野菜班は神様です

2022年03月18日 | 研究
数日前、環境班は学会主催の発表会に参加しました。
参加したのは2チームですが、そのうちひとつがこの3人組。
学年の枠を取っ払った混合チームです。
なぜなら紅一点の彼女はJr.。昨年の4月から環境班のもとで
小松菜やレタスの養液を冷却するという研究に取り組んできました。
かたや男子2名も同じ小松菜とレタスを用いて
養液内で超音波振動を与える研究に取り組んできました。
そこで冷却と振動という2つのストレスが植物にどのような影響を
与えるかという観点で1つの研究にまとめチャレンジしたのです。
大変なのが練習。環境班は課題研究の中で練習できましが
1年生のJr.には課題研究がありません。
さらに放課後は居残りできないため、それぞれが練習をしてきました。
通して練習したのは当日の朝。しかしお互いに迷惑をかけないようにしたのか
初めてながらちゃんと1つの発表になっていました。
今回の1番の目的はJr.に発表体験をしてもらうこと。
環境班は結成当時から研究と発表で1セットと考えているからです。
しかし始まるといきなりPCトラブル。
リハーサルでは問題なかった箇所でうまくいかずデータが共有できません。
持ち時間は1時間と学会にしては短め。あせる彼らを救ってくれたのが
同じ学会に参加していた野菜班。すでに発表を終えていたので
そのPCを借りてなんとか接続に成功します。野菜班は神様です。
ところが質問の多くは先輩が取り組んだ内容。
彼女の出番がないと心配していたら、最後にやってきました。
最後に自分の考えを伝えられたと、少し興奮気味で戻ってきました。
緊張と面白さを感じてくれたら嬉しいのですが。
このところオンラインでトラブルが多い環境班。
来週は今年度最後の学会発表会ですが、心配なのがPCトラブル。
チーム名農として、また野菜班の力を借りるかもしれません。
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