花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

秘伝のレシピが通じない

2022年03月28日 | 研究
今日は沖縄の赤土流出抑制に取り組んでいる団体や
地元の高校生との交流会が午前中開催されます。
実は先月の2月、環境班は石垣島へご招待されていたのですがコロナで断念。
先週の3連休に延期されましたが、青森県はコロナが落ち着かず
またまた延期されてしまいました。
そんなわけで今日の交流会は残念ながらオンライン。
このパワーポイントの画面は、沖縄の島尻マージという土の
三和土化について実験した結果報告の一部です。
この画面からもわかるとおり、Treasure Huntersが
100回もの試行錯誤で見つけた秘伝の配合では
固化するものの耐久性がありませんでした。
消石灰を増やしてもだめ。固化したりしなかったりと安定しません。
フローラハンターズが調べたところ、カルシウムを吸着する力が
砂質の真砂土よりもさらに少ないのです。消石灰を増やしても固化しなかったのは
これが理由だと思われます。そこで考えたのがニガリ。
そもそも三和土は土と石灰とニガリの3つを混ぜるという意味。
ニガリを入れると粘着性が増し、作業生と固化作用が向上するからです。
そこでニガリを入れてみると消石灰が20%と少なくて
もちゃんと固化したではありませんか。
また溶出したカルシウムやニガリのナトリウムは粘土の島尻マージを透過すると減少。
さらにワラを混ぜると吸着され、安全なレベルまで減りました。
一般的に三和土にワラは混ぜません。混ぜるのは漆喰です。
今回、美ら海を守るために開発したのは三和土と漆喰の間の子。
またまた面白ものを見つけました。
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お手伝い

2022年03月28日 | 研究
先日の行われた最後の学会の発表会。
1時間半という長いコアタイムの後、フローラハンターズの三和土チームは
沖縄との三和土交流会の準備を始めました。
当日はオンラインで繋がるだけではなく、テレビ局も入ってくる予定。
もたもたしては格好が悪いので、事前に必要物品を用意しているのです。
とはいっても学会のオンライン閉会式まで1時間もありません。
そこで三和土の作り方を説明するメンバーは別室でさっそくリハーサルを始めました。
こちらは三和土作りの実演を担当する男子。
相棒の女子が学会の発表中ということもあり、
一緒にチームを組んで学会に参加したJr.にお手伝いをしてもらっています。
イメージとしてはテレビ番組の「きょうの料理」。
教えてくださる先生が、調味料を手際よく加える風景をよく目にしますが
面白いことに事前にガラス皿に小分けされています。
彼らはそれをお手本にして、プラコップに土や砂などを分けているのです。
わずかな時間でしたが一緒に戦ったことで学年を超えて戦友になったようです。
さて後輩のいないフローラハンターズ。
Jr.から先日行われた研究班の希望調査に
環境班の選択肢になかったことを聞いたリーダー。
事前に教えてはいましたが、やはり寂しそうでした。
それが理由ではありませんが、環境班最後の年になる2022年も
Jr.の募集をすることに決めました。
今日はいよいよ三和土の交流会。準備万端で臨みます。
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