花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

青森県立名久井農業高等学校

2022年03月27日 | 学校
名久井農業高校は青森県の太平洋側、南部町(なんぶちょう)に位置する小さな高校です。
東京から新幹線で八戸市まで3時間。そこから青い森鉄道12分の旅で訪れることができます。
八戸圏域はアメリカ旅行誌の最高の休暇を過ごせる旅先2022として日本で唯一、
長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」を「絵のように美しい1000キロ」と
紹介されました。また縄文文化や南部地方の伝統工芸、食文化の素晴らしさはもちろん、
民宿に泊まることで東北の暮らしを垣間見ることができるとその魅力を伝えています。
さてこれは名久井農業高校の四季。春は広い農場が白く染まるほどの果樹の花に包まれます。
これぞ「フルーツの里」ならではの絶景。そして夏は優しい名久井岳とゆったり流れる
馬淵川を眺め、秋は緑化日本一にもなった美しいキャンパスが紅葉で赤く染まります。
さらに冬はご覧の通りの雪景色。ただし日本海側のような豪雪地帯ではないので
スキーの他に、スケートを楽しむ文化もあります。
そんなみちのく青森の里山にある小さな高校が大きな挑戦をすることになりました。
それが全国募集。2023年4月から全国の皆さんがこの美しいキャンパスで
学べるようになるのです。昨日、地元紙のトップニュースで紹介されました。
現在、各方面と連携し具体的な受入準備に向けて取り組みが始まろうとしています。
果樹や野菜、草花の栽培や加工品製造、食品開発に長けた生物生産科、
そして施設園芸を農業、商業、工業の視点から融合させて学ぶ環境システム科など
ユニークな学習と実績は定評がありますが、全国的にはまったく無名。
そんな小さな高校が、どんな学習とどんな高校生活を提供でき、
そしてどのような進路が広がっているのかを全国に知ってもらうには知恵が必要です。
ただ間違いないのはこの名久井農業高校の四季。
コロナ禍、美しいキャンパスの中でゆったりと過ごす高校時代は
きっと忘れられない3年間になること間違いなしです。
全国募集まで1年を切りました。今年はそんな名農の挑戦も紹介したいと思います。
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新旧交代

2022年03月27日 | 研究
長年使ってきたフローラのMacBookAir。
なんと東日本大震災があった2011年モデル。つまり10年もたつの古い機種です。
震災で津波被害を受けたサクラソウの救出とマクロバブルを使った除塩に
立ち上がった当時の2〜3年生の合同チーム。2年生はこの技術を
みなさんに活用してほしいという目的で、
その年のストックホルム青少年水大賞の国内予選にエントリー。
3年生は研究成果を夏に行われた日本土壌肥料学会で発表し
貴重なアドバイスをいただきました。しかし気がつくともう秋。
無我夢中で救出に取り組んだので、いつもの植物研究がほとんどできていません。
そこで今からやれるテーマを急遽掲げます。それが地元名産の妙丹柿の渋抜き。
フォトニクスという名前どおり紫外線で渋を抜く技術の開発です。
収穫は秋。ちょうどタイミングが良かったこともあり
なんども失敗を繰り返してなんとか完成。この成果を京都で開催された
科学技術のアイデアコンテストに応募したところ、決勝進出。
みんなで秋の京都に向かいました。
その結果、サクラソウ救出に頑張ったご褒美なのかグランプリを受賞。
その時いただいた副賞が今使っている古いMacなのです。
MacはCPUなど内部装置を自由に選べます。古いけれど当時の
最高スペックに近い装備だったため、10年経ってもまだ現役です。
しかしこのところ動画や画像をは使うようになってくると、ちょっと動作が遅れ気味。
そこでチームのメインのPCを、この写真の新型MacBookAirにかえることにしました。
新旧交代です。とはいっても2020年にTreasure Huntersが
同じ大会でグランプリを受賞し、その副賞としていただいたもの。
提案したものが世界グランプリを受賞した三和土を使った集水システムではなく、
園芸用レンガブロックというがとても面白いとは思いませんか。
新旧交代が静かに始まっています。
さて先日、1年生に対して課題研究で入りたい研究班の希望調査が行われました。
しかし学科の体制もかわり、その選択肢にはもう環境班の名前はありません。
メンバーの新旧交代のない環境班。最後の1年間がはじまります。
青森県のコロナ感染者は一昨日、過去最高を記録。落ち着きません。
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