花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

ステルス研究班

2022年03月07日 | 学校
今年も農業クラブの活動を綴った機関誌「汗」と
卒業された3年生の研究成果をまとめた研究集録が完成しました。
2020年に引き続きコロナ禍のため、活動は自粛傾向。
しかしそれでも一生懸命取り組んだ名農生の努力の足跡が綴られています。
さてこの2冊、久しぶりに面白い現象が起きました。
それは環境研究班の存在をほとんど感じないのです。
まずは研究集録。こちらは3年生の2年間の研究成果を記録したものです。
残念ながらフローラハンターズはまだ2年生。
先輩がいないので、この研究には環境班の名はどこにも出てきません。
機関誌も同じ。研究班一覧にはその名がありますが
1年前に活動を始めたばかり。成果をあげるにはまだ早く
こちらにも活躍した証は出てきません。
まるでステルス研究班。来年に期待しましょう。
ところで、この機関誌の「汗」という題字をご覧ください。
コンピュータの勘亭流に似ていますが、これはフォントではなくある校長先生の自筆。
かつて初めてフローラがストックホルムで開催された
水の国際大会に出場された時にも同行された校長先生です。
書かれたのは先生が農業クラブの顧問をされていた30代の頃でした。
当時はワープロがまだ一般的ではなく、
先生方はみんな手書きで文書を作っていましたが
この先生の字体はきれいなうえに、特徴があったため
自ら題字として書かれたのです。感心したのはチョークでも筆でも、
みんなこの相撲文字や寄席文字のような書体。面白いとは思いませんか。
退職されてもうしばらく経ちますが、今なお題字は第一線で活躍しています。
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フローラは三和土でがっちり

2022年03月07日 | 研究
製作した沖縄の赤土で作った三和土のサンプル。
先月下旬に水に浸けて耐久性を調査しました。
するとご覧の通り、今もなおがっちり固まっています。
失敗の連続でしたが、やっと耐久性のある三和土ができました。
さすが2代目左官屋ハンターズ。職人の技が光っています。
赤土を通すとpHもECもぐっと下がることから
問題はないと思います。次の問題はこれをどのように利用するか。
コンクリートブロックやレンガなどが簡単に手に入る日本。
開発途上国ではないので集水ウイングを設置する必要はないと考えています。
現在、フローラハンターズが考えているのは
土壌流出を抑えるために谷側に設置されている植物帯である
グリーンベルト周辺や流出しやすい小径などに
本来の形で三和土加工するアイデア。
2月、石垣島に招かれていましたがコロナの第6波で活動は延期。
現地の写真は送られてきましたが、
こちらはまだ行ったこともなく土木の素人なので
実際に施工するときは地元の地形に詳しい方や
土木関係の方も入って現地で検討してもらいたいと考えています。
地元の高校生も交えたオンラインの打ち合わせは3月下旬の予定。
それまでに提案をまとめたいと思います。
さて青森県は明日が高校入試。その後、採点やらコロナのための追試験。
さらに定員を満たない場合の再募集や試験など
3月下旬までずっと気の抜けない毎日が続きます。
そのため名農生も出ては休みのインターバル。春も先生は走ります。
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