花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

環境システム科の研究活動で自分磨き

2023年09月01日 | 環境システム科
環境システム科の紹介をしてきましたが、今回で最終回。
最後は環境システム科に所属している環境研究班のPRで終わりとします。
環境システム科では2年生から好きな研究班に所属します。
環境研究班はその中のひとつで愛称はFLORA。
植物や農業、環境など自由なテーマを設定して楽しんでいます。
これは早稲田大学で行われた学会主催のポスター発表会に参加した時の様子。
サクラソウの保全活動について専門家とディスカッションしています。
せっかく研究したんだから誰かに聞いてもらいたい。
そんな思いから積極的に大会に応募し、全国各地はもちろん、
スウェーデンまで行って発表させてもらっています。
記憶ではこの大会後まもなく、パシフィコ横浜で開催された
日本最大級の園芸イベントにも参加。
何万人もの方が来場される特設ステージで
植物を使った水質浄化について発表しました。
もちろん夜は横浜中華街でご苦労さん会。
みんなで研究して、旅して、発表して、食べる。
あっという間の高校時代を最大限楽しむ取り組みをしています。
なお環境システム科には、こんな研究班がたくさんあります。
環境システム科では皆さんの好奇心をお待ちしています。
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野菜よりもイネ

2023年09月01日 | 研究
ろ紙の上に乗っかっているのは水草。
インキュベータで乾燥させた淡水の水草で、モグサではありません。
これはFLORA HUNTERS AQUAの代表である男子メンバーのもの。
研究はスムーズにいきませんでしたが、なんとか液肥を作ることに成功しました。
左はよく金魚の水槽でお目にかかるマツモ。
アフリカやアジアの温帯熱帯に自生しています。
右はバリスネリア。こちらも世界中の湖沼に生えている水草です。
彼は水草を栽培する過程で、せっかくなら水質に
どのような影響を与えているのか知ろうと定期的に分析もしていました。
先日、4種類の水草データをまとめてみると、いずれも硝酸態窒素より
アンモニア態窒素が減っていることが明らかになりました。
調べてみると水草の生息する水中は空気が少ない嫌気性。
したがってイネと同じようにアンモニア態窒素を吸収するように
進化したことがわかりました。草花や野菜ではなくイネ寄りなんですね。
まだまだ研究途中ですが、これらの結果は、
まもなく 始まる学会主催の発表会サイトで公開されます。
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