花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

Breakthrough

2023年09月02日 | 環境システム科
学会での研究発表の準備を進めながら
ビジネスプラン作りにも取り組んでいるFLORA HUNTERS。
とはいってもプラン作りにかける時間も、残り数時間となりました。
この日は2チームに分かれて、今まで考えたプランの矛盾を探すことにしました。
しかしこのように自分の考えを改めてチェックする経験はあまりないので、
苦戦しているのが手にとるようにわかります。
さらに土肥実験室は30度を越す暑さ。冷房はなく窓を開けても風も入りません。
そこで始まって30分ぐらいが過ぎ、1回休憩を入れました。
しかしその後、雰囲気がガラッと変わります。
なんと2チームとも急に声が大きくなってきました。
聞き耳を立てると、活発に話し合いが始まり、前にグングン進んでいます。
どこかでブレイクスルーが起きたようです。
こんな状態が20分以上も続いたのですが、時間の関係で今日はここまで。
もっと続けたいような顔をしていましたが、仕方がありません。
頭の中で理論を組み立てチェックしていく作業は、
いつだって時間割通りにいくものではありません。
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これは困った

2023年09月02日 | 環境システム科
「農業と環境」は、農業高校に入学した1年生が
初めて農業を学ぶ入門科目です。
環境システム科の1年生が今年栽培しているのはジャガイモ。
先生がお手本を見せながら調査方法や考察の仕方など
体験的に学ばせるもので、2年次からの課題研究に
スムーズに移行するための大切な学習です。
この日は収量調査。ジャガイモの数や重さを測定する
実験のような内容ですが、農業高校なので
出荷基準に仕分けしてみて、もし市場に出荷したら
どれぐらいの価格になるかという農業的要素も入れています。
さあここまでは順調でしたが、このあと困った問題が発生。
実は茎を3本に仕立てた区と放任した区を比較すると
なんと放任区の方が数もMとLの比較的大きなイモも多いのです。
一般的に単位面積あたりのイモの数が多いほど養分の取り合いで
小粒になるものですが、どうしたことでしょう。
おそらくあまりの暑さで茎葉の痛みが早く、
どの区も十分に養分がイモに転流されず、
結果的に茎数が多かった放任区の方が大きなイモが多くなったのだと想像します。
とはいっても相手は1年生。スパッと答えを見せたかったのですが
なんとも後味の悪いフィニッシュになりました。
後日、提出されるレポートの考察が楽しみです。
来週は学校あげて地元の秋祭りに参加する名農。
ジャガイモの生育を狂わせた高温は今も続いています。
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