花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

渾身の四部作 其の四 「戸の里を巡るミステリーツアー」

2023年09月10日 | 環境システム科
その四といってもこれが4作目ではなく第1作目。
2015年の記念すべき観光甲子園のデビュー作です。
発表したのは環境システム科2回生のTEAM FLORA PHOTONICS。
当時のFLORAは園芸ビジネス類型に所属する研究班でした。
したがって農業や農村を題材にしたビジネス提案の取り組みもしていました。
さてこの作品は初陣ながら、いきなり日本一の文部大臣賞に輝いたもの。
青森から岩手に点在する「戸(のへ)」の町を巡りながら
その謎や今はなき「四戸」の場所を探っていこうという2泊3日のツアーでした。
謎の答えは「馬」。昔からこの地域は馬産地で、戸というのは柵の扉。
つまり馬を管理する拠点だったところを意味するようです。
またツアーのクライマックスに行われる四戸探しがユニーク。
地元の地名を名字に持つ方が多いことから、電話帳で徹底リサーチするのです。
するとダントツで四戸さんが多い地域があります。それが名農のある南部町。
地図からいってもこの近辺。また推測を裏付ける記録も残っています。
ツアーの最後にガイドしてくださった南部町の方々、名農生が自己紹介をしますが
全員「四戸さん」というオチもついています。
日本一となったこのプランは夏目三久さんが司会をする朝の情報番組「朝チャン」が
注目し、2日間かけてFLORAが実際に歩きながら紹介する特集まで組まれ
メンバー全員、一躍全国デビューしたのを覚えています。
以上が懐かしいFLORA考案の観光ビジネス四部作でした。
お祭りで今日も出校している名農は明日が代休日です。
コメント

困ったものです

2023年09月10日 | 環境システム科
ご覧ください。これはリンゴです。
まだ青いのですがもう収穫時期を迎えています。
ところがどうでしょう。果実一体に黒いすすのような汚れがついています。
実はすす点病とすす斑病が併発しているのです。
小さな点々がついているのがすす点病、
大きな範囲で黒くなっているところがすす斑病。
いずれも病原菌は糸状菌です。
ということはこの黒い点は、ご想像どおり胞子なんです。
人体には影響はなく、皮を剥けば何の問題もありませんが
さすがに見栄えが悪いので、商品価値はグンと下がってしまいます。
さてこのすす点病、すす斑病は糸状菌、つまりカビなので
発生条件は高温多湿といいたいところですが
気温20℃ぐらいと低温多湿を好みます。
しかし今年の夏はいつもより3〜4℃も高温。
さらに雨量は40%も少ないのです。
どう考えてもすす点病、すす斑病の好む環境ではないのに
このリンゴには大発生。困ったものです。
コメント