こちらは2016年の観光甲子園全国大会で披露した観光プラン「青森お米物語」。
確か金賞を受賞した作品です。
実はこれまで青森県は寒さのため美味しいお米はとれませんでした。
それどころか名農のある太平洋側は昔、やませの影響で度々冷害に見舞われ
その結果、餓死する人が多く、犬やなんとなくなった人間まで食べたという
悲しい記録がたくさん残っています。そんな青森県ですから、
品種改良は食味より耐冷性を重視するのは当たり前。
数々の耐冷性品種を生み出しました。しかし気がついたら
世の中は食味重視の時代に変化。青森の米はまずい。
育種を担当した試験場の皆さんは本当に辛い思いをしてきました。
しかし2015年の秋、待望の特A品種「青天の霹靂」が誕生。
青森県はお祭り騒ぎになりました。
この観光プランは、地域に残るお米に関する辛い記憶が今なお残る
史跡をめぐりながら、育種家の思いに触れるというものです。
最後は全町村自慢のご飯のおともを紹介しながら試食会。
冷害に苦しんできた県南の農業高校生だから作れた観光プランです。
さて今年のお米は猛暑により生育が早く、津軽では10日ほど早く
稲刈りが始まっています。ぜひ青森県のおいしいお米を食べてみてください。