花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

最後のビッグプロジェクト

2023年09月21日 | 研究
2009年結成されたTEAM FLORA PHOTONICSの
FLORA最初のビッグプロジェクトは「白いリンゴ」。
フルーツの里「南部町」を盛り上げようと取り組みました。
そんなFLORAも今年で結成15年。何度も解散の危機を乗り越えてきましたが
火の鳥じゃないので「永遠の命」などあるはずがありません。
どう考えても近い将来、役割を終えるはずです。
そこで現在、FLORAが水面下で動いているプロジェクトがあります。
題材は「イチジク」。ご存知の通り、イチジクは生食も加工もできる
美味しい果物ですが、経済栽培の北限は秋田です。
したがってフルーツの里「南部町」にもイチジク畑はありません。
もし温暖化が進んだら名農でもお茶ができるかもしれないと考えたのは
2代目FLORAですが、2016〜2017年頃のFLORAは可能性のあるイチジクに着目。
苗木を手に入れ馴化温室で栽培し、収穫に成功しています。
でも狙いは露地栽培。北限秋田を青森に塗り替えたいのです。
そこで隠れて予備実験的な栽培していました。
ご覧ください。これが今年のイチジク。
危惧されていた冬を乗り越え、夏の猛暑も力にかえて大豊作の予感です。
これにて長かった予備実験は大成功です。そこで本格的に苗を数本植え
露地栽培に挑戦することになりました。結実するまで2年。
フルーツ里「南部町」への置き土産として
FLORA最後のビッグプロジェクトがまもなく始まります。
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目的外使用

2023年09月21日 | 研究
倉庫の奥から、またまたすごいものが出てきました。
なんとかつて実習に行く際に必ず腰に下げていポーチです。
開けてみると中から出てきたのは、スイス製のアーミーナイフ。
日本では十徳ナイフと呼ばれる1つで複数の機能を持つナイフです。
当時、圃場で育種などいろいろな実験をしていました。実験テーマによって
必要な小物は異なります。さらに急に使う場面に出くわすことが多かったのですが
このナイフのおかげでいちいち校舎に戻ることなく、対処できたのを覚えています。
今だったら不審者扱いで尋問を受けそう。注意しなければなりません。
手前にあるのはデジタル式の単語帳。パソコンに接続し、
自分で作る優れた電子文具です。でも圃場で単語帳は必要ありません。
実は、生徒が会社を設立して野菜の生産販売を行う
農業経営シミュレーションという科目を立ち上げた際に使っていたものです。
中は英単語ではなく、栽培している野菜や各農園と契約をしてくださった
顧客データがいっぱい。スマホのない時代、1台でたくさんのファイル情報を
収納できたこのデジタル文具にはお世話になりました。
なお腰に下げていたポーチは、正しくはチョークバッグ。
登山家がカラビナなどを入れる袋です。何でもかんでも目的外使用。
こんな工夫で生徒ともども授業を楽しんでいました。
さて天気予報では今日は最高気温でも20℃。長袖が必要とのことです。
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