花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

CrossFire

2023年10月12日 | 研究
10月になり土肥実験室が一段と賑やかになってきました。
なぜなら各自が研究成果を応募していた大会から
予選を通過したので決勝大会に出場せよとの案内が続々届いているからです。
1つの大会だけに出場するなら、発表が得意なメンバーを立てて
全員一丸となってチャレンジできるのですが
出場する大会が、こんなにもたくさんだとそうは行きません。
全員がマイクを持って、なりふり構わず戦うしかないのです。
そんなことでこの日は、全員揃って初めての発表練習。
どれぐらいの声の大きさで、どれぐらいのスピードで発表すれば
何分かかるかをチェックし始めたのです。
七人の侍が一斉に練習するのですから、とんでもなくうるさい。
まるで銃弾が飛び交う十字砲火のど真ん中にいるかのようです。
しかしこれはFLORAの秋の風物詩。
戦いの秋を感じることができるお馴染みの風景なのです。
早いメンバーは来週が初戦。こちらは地元八戸市が会場です。
次は文化祭明けの11月上旬に2試合。
いずれも関西と来ています。数えるしかない10月の課題研究。
FLORAは、そのほとんどを練習に当てる予定です。
なお今日の朝日新聞にもFLORA HUNTERSが載っています。
先月、今月といきなりの全国紙デビュー。
お手元にあったら探してみてください。
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夢の途中

2023年10月12日 | 研究
こちらは環境システム科の水耕栽培専用の温室。
ここにあるのは野菜を栽培するための養液を蓄えるタンク。
見えているだけで黒いタンクが4つ見えます。この装置の栽培ベッドは
3畳の2段式という超小型ですが、養液はこんなに必要なのです。
なぜなら水が動いていないと雑菌が繁殖するから。
たくさんの養液をポンプで動かすには大きなタンクが必要なのです。
これに異を唱えたのがFLORA HUNTERSの女子。ミストを使うと、
装置にもよりますが、この30%で済むと実践を通して明らかにしました。
彼女の研究ポスターでは、わずかな水を何度も繰り返して使う節水ミスト栽培は
宇宙開発にも使えるアイデアかもしれないと結んでいます。
植物から蒸散した水分まで回収できたら、確かに夢ではありません。
しかしFLORAが抱えている大きな課題は、栽培に適した容器がないこと。
現在、彼女はファン付きの深いゴミ箱を使って新たな装置を製作中です。
根の長い作物を栽培すると、養液に根の先がついてしまいます。
するとあっという間に水を吸収してしまいます。
つまりこの栽培法は、今まで世の中になかったものなので、
適した栽培容器がないというのが最大の欠点なのです。
そこで根のつかない深い容器を探しましたが、
それだと今度はミストが根まで届かないのです。
そんな理由で少し電力がかかりますが、
ミスト発生と同時に小型ファンが回る装置を開発中なのです。
もっと違うデザインの栽培槽ができたら、より面白いと思いますが、
こればっかりはどうもできません。忙しくなり、現在休止中ですが
時間を見つけて開発途中の装置をまずは完成させて欲しいものです。
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