花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

耳をすませば!!

2019年07月29日 | 学校
このところ猛暑となり汗だくの日が続いています。
このままいけば心配していたイネの生育遅延も解消されるかもしれません。
そうなると元気になるのが名農生。
夏休みですが学校には部活動に励む元気な声が響いています。
また休みを利用した小型建設機械などの集中講習会も行われ
資格取得に励む生徒がたくさんいます。
もちろん3年生は9月の就職試験に向けて履歴書作りで大忙し。
夏休みというのは名ばかりで、校内はいつものように賑わっています。
そんな中でいかにも名農という音がしています。
それは「和太鼓」の重低音。
名農には郷土芸能部があり、毎日練習が行われているからです。
冗談じゃなく入場料をいただけるほどの腕前。
あちこちの祭りに引っ張りだこです。
噂によればまもなく青森県や東北の太鼓の大会にも出場するらしく
練習に熱が入っているようです。
ハンターズのメンバーの一人も郷土芸能部。
演奏と研究の両立で忙しそうです。
日頃は授業があるので放課後じゃないと
この音をきくことはできませんが今は夏休み。
午前中いっぱい、ほぼ毎日響いているので
来校した際はぜひ耳を澄ましてみてください。
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こんなの考えた!

2019年07月28日 | 研究
明日と明後日、パシフィコ横浜で歌手のさだまさしさんが運営する
公益財団法人「風に立つライオン」主催のボランティア大会が開催されます。
全国からボランティアに励む約100校の高校生が一堂に会し
来場される一般の皆さんや他の高校生への活動紹介を通して
互いに交流しようというのが目的です。
人のためになることはボランティアと考えるとその分野は広範囲。
環境班の研究だって社会に貢献しようと活動しているわけですから該当します。
そんなことで普通高校はもちろんですが、
農業や工業など専門高校の皆さんもたくさん参加する予定です。
名久井農業高校環境研究班が皆さんに紹介するのは
開発途上国のために考えた3つのアイデア。
ひとつはもちろん先輩フローラの水質浄化システムです。
先輩の活動写真も使わせていただきます。
もうひとつはバブルボーイズの泡農薬。
今までありそうでなかったユニークな技術です。
そして最後は環境研究では新参者のトレジャーハンターズ。
先輩の視点とは違う新しい発想で考案した環境技術です。
2日間公開しているので誰でも来場して展示を見ることができます。
また当日はさだまさしさん他、たくさんの著名人がブースを見学される予定。
日頃の活動のご苦労さん会的要素もある交流会なので
メンバーには2日間楽しんでもらいたいものです。

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オオバコダイエット

2019年07月28日 | 学校
オオバコの群落です。
このオオバコの繁殖方法はとてもユニーク。
種子は穂にできるのですが
水を含むと種子の表面がゼリー状になります。
そんな状態のオオバコの群落を人や動物が歩くと
くっつきやすくなっているので靴や足に付着します。
その結果、種子が遠くまで運ばれるという賢い仕掛けなのです。
でのそのためには山奥より、
人通りのある明るい草原に自生した方が便利です。
写真をご覧ください。群落は道路の横。
踏んでくださいとでもいうように道に張り出してきます。
さてそんなオオバコを利用したダイエット食品があります。
このゼリー状の物質を水で溶かして飲んで
こんにゃくを食べたようにお腹がいっぱいにしようというものです。
本来のゼリーの役割は付着するためのもの。
目的外使用ですがダイエットに活用しようという人間は
もしかしたらオオバコに負けず賢いかもしれません。
このところ30℃を超えるなど急に暑くなってきました。
しかし農業高校は生き物を扱う学校。
夏でも実習はなくなりません。
今度は熱中症に気をつけましょう。



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青森から心を込めて

2019年07月27日 | 学校
太陽の香り。このラベル、見たことがありませんか。
これは名久井農業高校のリンゴジュースです。
青森県といえばリンゴ。その産地といえば津軽地方で
たくさんのリンゴジュースが製造されています。
しかしその多くは主力であるふじやつがるなど甘いリンゴを原料にしたもの。
したがってどちらかといえば甘いジュースになります。
ところが昔から名久井農業高校のある県南地方では
紅玉という酸っぱい品種がよく食べられていました。
そんな訳でリンゴジュースにも紅玉を加えるのが当たり前。
出来上がったジュースは酸味のあるものとなります。
最近は津軽地方でも酸味のあるジュースを作り始めましたが
同じ青森県でもこんなにも味が違いものかと驚きます。
よくホテルの朝食でジュースが並んでいますが
どちらかといえばリンゴよりもオレンジジュースを選ぶ人が多いようです。
もし酸味が選択理由のひとつであるとしたら
この紅玉のリンゴジュースを飲んでもらいたいものです。
市販されているものはほとんど甘いタイプ。
ぜひ酸味のあるリンゴジュースの美味しさを感じてもらいたいものです。
さて先日、TEAM FLORA PHOTONICS は
今年、青少年水大賞の日本代表としてストックホルムに行く
静岡県の高校の科学部にこのリンゴジュースを贈りました。
もちろん昨年、発表をした二人の激励メッセージもつけました。
解散したのにフローラの名前を使うのはおかしいですが
練習に励むみなさんをサポートしようという思いを届けるには
この名前を使うのしかないと思ったからです。
大会まであと1ケ月。
暑さで辛い時ですが、ここの頑張り間違いなく本番で活きます。
精一杯頑張ってください。
余談ですが、冬はレンジでチンしてホットで飲むのもオススメです。
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世界にひとつだけの花

2019年07月27日 | 研究
バラが大きな実をつけました。
かつて研究チームのメンバーとバラの育種に取り組んでいた時があります。
なぜならあまりにも簡単にできるから。
開花する6月、咲く直前の蕾の花弁を全部むしってしまいます。
そして他の花粉が飛んでこないように
不職布でできた茶こし袋を被せておきます。
そして花粉親にしたいバラから葯をとり
柔かな筆に花粉をつけて不織布をとり雌しべにつけます。
たったこれだけで受粉完了です。
うまくいくとこのように花の付け根が膨らんできます。
これをローズヒップといい、中に種子が入っています。
飾りにする人もいるぐらい秋になると赤く色づく実はかわいいものです。
熟したローズヒップの中から種子を取り出して播種すると
なんと翌年には芽を出し、なかには開花する株もあります。
つまり受粉したよく年には花を見ることができるのです。
これは開花まで3年もかかるランやクリスマスローズとは大違い。
時には親とはまったく違う花を咲かせることもありびっくりします。
気にいった花が咲いたら、少し育てて挿し木で増やせば
世界にひとつだけの花を自分のものにできるのです。
咲いた花を楽しみ、実を楽しみ、そして新しい花を楽しむ。
バラの奥深い楽しみ方です。
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