花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

農業版モノづくり

2019年07月05日 | 研究
ご覧ください。
これが先ほどの金属モデルを参考に製作したものです。
重そうに見えますが、実際はそんなに重くありません。
やっとできた完成品なので大事に抱えているのです。
材料は土。コンクリートのように強固でありませんが
このように形を保つことができます。
またこの土には植物が生育するのに必要な肥料を含んでいます。
コンクリートのような色は、中に含まれている肥料分によるもので
成分を変えるとまた別の色になるので
外観から機能が判断できて制作側はとても便利でした。
さらに不要になるとすぐに解体して土に戻すこともできます。
この辺りがコンクリートとはまったく違う点です。
今までこのようなものがなかったため製作は試行錯誤の連続。
いろいろ土などの配合を変えてやっとできました。
これを活用することで農業の抱える問題の改善に貢献しようと
ハンターズ5名が春から実験しながら完成させました。
現在、圃場で実用化試験をしていますが
想像した通りの反応を見せており結果が楽しみです。
残念なのはこの製作物にまだ名前がないこと。
夏休みにでもみんなでネーミングを考えたいと思います。
さて現在、ハンターズはこの研究を
今年静岡県で開催される日本土壌肥料学会の高校生部門で発表し
専門家から評価していただき改善点を探ろうと計画しています。
植物研究グループが慣れないモノづくりにチャレンジしています。
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農と工のドラマティックな出会い

2019年07月05日 | 研究
金属でできた不思議なものがハンターズの本拠地である温室の机上にあります。
これは一体なんでしょうか。
実はハンターズ、土を固めてあるものを製作しています。
これは製作する前、どのような形にすると最も効果的か
実験をするために作った縮小モデル。
金型ではありませんが、彼らにとっては極めて重要なものです。
面白いことにブーメランのように見えませんか。
何度も実験を繰り返し、羽の角度はもちろん
横から見た断面の形なども決めました。
このようなモノづくりは昨年までのフローラでは考えられない活動です。
ご存知ないかもしれませんが環境システム科のキャッチフレーズは
「農と工のドラマティックな出会い」。
工学的な視点から農業に関わるという全国にも例のない
学科のコンセプトをあらわした言葉です。
ハンターズの前身であるフローラが
園芸科学科から環境システム科に完全移籍して今年で5年目。
知らないうちにやることがだんだん環境システム科っぽくなってきました。
それにしても不思議な形。
ではこれをもとに完成したものをご紹介します。


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