花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

青森から心を込めて

2019年07月27日 | 学校
太陽の香り。このラベル、見たことがありませんか。
これは名久井農業高校のリンゴジュースです。
青森県といえばリンゴ。その産地といえば津軽地方で
たくさんのリンゴジュースが製造されています。
しかしその多くは主力であるふじやつがるなど甘いリンゴを原料にしたもの。
したがってどちらかといえば甘いジュースになります。
ところが昔から名久井農業高校のある県南地方では
紅玉という酸っぱい品種がよく食べられていました。
そんな訳でリンゴジュースにも紅玉を加えるのが当たり前。
出来上がったジュースは酸味のあるものとなります。
最近は津軽地方でも酸味のあるジュースを作り始めましたが
同じ青森県でもこんなにも味が違いものかと驚きます。
よくホテルの朝食でジュースが並んでいますが
どちらかといえばリンゴよりもオレンジジュースを選ぶ人が多いようです。
もし酸味が選択理由のひとつであるとしたら
この紅玉のリンゴジュースを飲んでもらいたいものです。
市販されているものはほとんど甘いタイプ。
ぜひ酸味のあるリンゴジュースの美味しさを感じてもらいたいものです。
さて先日、TEAM FLORA PHOTONICS は
今年、青少年水大賞の日本代表としてストックホルムに行く
静岡県の高校の科学部にこのリンゴジュースを贈りました。
もちろん昨年、発表をした二人の激励メッセージもつけました。
解散したのにフローラの名前を使うのはおかしいですが
練習に励むみなさんをサポートしようという思いを届けるには
この名前を使うのしかないと思ったからです。
大会まであと1ケ月。
暑さで辛い時ですが、ここの頑張り間違いなく本番で活きます。
精一杯頑張ってください。
余談ですが、冬はレンジでチンしてホットで飲むのもオススメです。
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世界にひとつだけの花

2019年07月27日 | 研究
バラが大きな実をつけました。
かつて研究チームのメンバーとバラの育種に取り組んでいた時があります。
なぜならあまりにも簡単にできるから。
開花する6月、咲く直前の蕾の花弁を全部むしってしまいます。
そして他の花粉が飛んでこないように
不職布でできた茶こし袋を被せておきます。
そして花粉親にしたいバラから葯をとり
柔かな筆に花粉をつけて不織布をとり雌しべにつけます。
たったこれだけで受粉完了です。
うまくいくとこのように花の付け根が膨らんできます。
これをローズヒップといい、中に種子が入っています。
飾りにする人もいるぐらい秋になると赤く色づく実はかわいいものです。
熟したローズヒップの中から種子を取り出して播種すると
なんと翌年には芽を出し、なかには開花する株もあります。
つまり受粉したよく年には花を見ることができるのです。
これは開花まで3年もかかるランやクリスマスローズとは大違い。
時には親とはまったく違う花を咲かせることもありびっくりします。
気にいった花が咲いたら、少し育てて挿し木で増やせば
世界にひとつだけの花を自分のものにできるのです。
咲いた花を楽しみ、実を楽しみ、そして新しい花を楽しむ。
バラの奥深い楽しみ方です。
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