花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

夏草や兵どもが夢の跡

2019年07月25日 | 環境システム科
ハンターズの本拠地である馴化温室脇の空き地。
昨年は環境システム科の授業で「もちトウモロコシ」を栽培していましたが
今年はその計画もなく、きれいに除草されています。
しかしご覧のように手前に不自然に植物が1株生えています。
まさかと思ってよく見るとこれは「ルバーブ」。
ジャムにする食材でかつてフローラが栽培していたものです。
人工光を照射して茎葉のポリフェノールを増やしたルバーブで
もしジャムを作ったら、やはりポリフェノールが
多いジャムになるのかを調査するため3年ぐらい前に育てていました。
実験は大成功。これにより高機能性ジャムができることを立証しました。
昨年度をもってフローラは解散することになったので
このような実験に使った植物はすべて鉢上げして別の場所に移したつもりでしたが
種子が落ちたのかこんなにも立派に育っています。
おそらく農場の先生が除草する時に、
あまりに立派なので残してくれたのだと思います。
あとで時間をみつけて掘り起こし、鉢に移そうと思います。
またふきを遮光してシュウ酸含有量を減らし
生で食べる「サラダふき」もここで試験栽培していました。
写真の奥左に見える大きな鉢。
ここにもその名残りの大きなふきが元気に生えています。
鉢植えなので大きくなれないのですが。
確か秋田ふきよりも大きくなるラワンブキという
北海道で栽培される超巨大ふきだったと思います。
露地植えしたらとんでもない大きさに育つはず。
またまた愉快犯の血が騒いでいます。
「夏草や兵どもが夢の跡」
芭蕉ではありませんが、この時期になるとこのように
フローラの面影を宿した植物を目にすることができます。
さて今日はハンターズとバブルボーイズが久しぶりに集結して
来週月曜日から横浜で始まる大会の準備を行う予定。
でも台風がちょっと気になります。
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ロータス効果

2019年07月25日 | 研究
ハンターズが栽培しているサトイモ。
よく見ると葉に大きな水滴が乗っています。
これがかの有名なロータス効果。
葉についている小さな突起物が水を弾く現象です。
ハスはこの効果で水を水滴にし、
葉の汚れを落としているのではないかといわれていますが
実際のところはよく分かっていないそうです。
この効果を応用して雪国向きLED信号機を開発しようと
京大で開催された科学アイデアコンテストで提案したのは
2015年のフローラ。2年と3年の女子で研究するという
今までにない縦の関係で取り組んだ実験的活動でした。
彼女たちの熱いメッセージが京都大学に通じ研究開発が決定。
現在はフローラから特任研究班「TEAM RED SIGNALS」に
バトンタッチされましたが、
今月も京大から先生が来校されるなど研究が進められています。
次回は秋に来校予定。そしてそろそろ研究も大詰めです。
ロータス効果がどのように利用され
さらにどのような仕掛けで着雪を防ぐのか楽しみです。
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