花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

絶対に負けられない戦いがそこにある

2019年07月18日 | 学校
今日は待ちに待った体育祭。
小学生じゃなくたって朝からドキドキしているはずです。
精一杯練習の成果を披露してほしいと思います。
さて名久井農業高校はかつて4学科ありました。
この校舎も4学科体制の時のもの。
しかし現在は生物生産科、園芸科学科、
そして環境システム科の3学科になりました。
一般に体育祭は紅組や白組など組や軍対抗で行います。
特に学科の意識が高い専門高校では学科対抗が当たり前。
それが学科のある学校の醍醐味でもあるのですが
かつての4学科時代、名農は3つの軍に分かれていました。
なぜ4じゃないのか。
それはほとんど女子だけの学科があったからです。
したがって各軍の男女のバランスを取るために3軍体制となったのです。
では3学科になった体育祭はどうでしょう。
なんと赤と青の2軍体制なのです。
実は最近の園芸科学科の多くは女子生徒。
主催の生徒会はいろいろと案を考えるのですが
やはり男女のバランスをうまく解消できる案がなく2軍体制となりました。
体育祭は優勝を逃した軍が複数あるから和やかに大会は終わります。
ところが名農の場合はきれいに勝ち組と負け組に分かれてしまうのです。
楽しい体育祭なのに白黒つけるというあまりにもシビアな戦い。
片方が1年間勝ち組、他方は負け組のレッテルが貼られます。
毎年ながら、この厳しいルールにはいつも笑っていました。
どころが昨年から、また3軍体制が復活しました。
思い切って学科の枠を取っ払って男女比を考えながら
いろいろなクラスをMIXしたようです。
何がBESTか答えはありませんが役員の試行錯誤でできた案。
みんなで楽しみたいと思います。
さて来年度から園芸科学科の募集が停止され数年後には2学科体制になります。
その時、果たして体育祭はどんな軍編成になるのでしょう。
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笑い者

2019年07月18日 | 研究
ハンターズが栽培しているトウモロコシ。
何グループかに分けて育てていますが、
このグループはずいぶん早く穂が出てきました。
草丈も人より小さいのであまり良い実がなるとは思えません。
植物は実をつける生殖成長に入る前に
栄養成長といってまず自分の体を大きくします。
しっかり光合成を行い、茎葉にたっぷり養分を蓄えてから
子孫を残す生殖成長に移行するのです。
ところが栄養分がないと大きくなれません。
このままではまずいと判断した植物はまだ栄養があるうちに
すぐに種子を作る生殖成長に切り替えます。
このトウモロコシは間違いなく栄養不足のため早く穂を出したものです。
なぜなら植え付け時にちょっぴり堆肥を施しただけなのです。
栽培農家ならこれは大失敗。笑いごとでは済まされません。
でもハンターズにとってこれは仮説通りの結果。
同じ施肥方法でも策を施したトウモロコシはまだ穂が出ていないのです。
農業高校は農家のプロを育てる高校。
したがって先生方は栽培のプロともいえます。
きっとハンターズのこんなトウモロコシを見て
「失敗した!」と笑い者になっているかもしれません。
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