花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

真打ち登場

2021年08月29日 | 園芸科学科
大きなカブならぬ、大きなモモ。
甘く美味しいモモは名農の夏の代名詞です。
7月からいろいろな品種リレーが続いてきましたがいよいとアンカー。
ご存知「川中島白桃」。真打ち登場です。
白桃の王様と呼ばれるとおり1玉300gもあります。
かなりの存在感です。この「川中島」とは人の名前でなく町名。
かの有名な川中島の戦いがあった旧川中島町、
現在の長野市で発見された白桃です。
先週、青森県でこの川中島白桃900個が
一晩のうちに木から盗まれたというニュースが全国に流れました。
被害総額24万円ということは、1個約270円とかなりの高値。
しかしインターネットで調べると川中島白桃は1個400円以上で
販売されています。もしかしたら高いと思った価格は
市場価格なのかもしれません。
ところが名農の川中島白桃はデパートや専門店に卸されるものではないため
高級品どころか庶民価格。今までのモモとなんら変わりません。
これが本当の産地価格なのだと思います。
そんなこともあって2学期始まって早々ですが
みんなはモモを買いに玄関に集まっています。
予告なしのモモのゲリラ販売。名農に入って良かった、
名農に勤めて良かったと誰もが思う瞬間です。
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思考回路はショート寸前

2021年08月28日 | 研究
まもなく9月。フローラハンターズは
2つの学会主催のオンライン発表会に参加することが決まっています。
8月は1度、7月は2度とオンラインを経験していますが、どうも慣れません。
現在はそれぞれの主催者からZoomと
LINC Bizという2つのシステムを使うと指示されていますが、
いつも使っていないのでちょっと不安です。
さらにフローラハンターズは6名もいながらPCに詳しい人がいません。
それどころか家にPCがないのだそうです。
夏休みにまとめを行ったこともあり、発表画面はほぼ完成。
いつでもアップロードできるのですが、問題は操作の仕方です。
ショートしそうな思考回路のため、いつも主催者に質問攻め。
手の焼ける発表者で申し訳ありません。
早くアップロードして次に進みたいのですが
なんとも困った新生ハンターズです。
さて先日、仙台で農業クラブの東北大会が開催されました。
結果はまだ聞かされていませんが、コロナ禍の今、辞退する選手が出たそうです。
あれだけ感染者が続出しているうえ、多くの高校生が
まだワクチンを2回接種していないので、不安になるのはよくわかります。
今年の農ク全国大会は兵庫県。こちらも開催されるどうかまだわかりませんが
技術競技はともかく、プロジェクトや意見発表部門などは
オンラインや動画審査するなど工夫して、一生懸命努力してきた高校生に
チャレンジする機会を設けてもらいたいと思います。
「アイデアで子供達にチャレンジの機会を与える」
これは大人のプロジェクトです。
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チャレンジとは

2021年08月28日 | 環境システム科
環境システム科のキャッチフレーズは「農と工のドラマティックな出会い」。
全国にない農業と工業を融合させた学習を提供することを使命として誕生しました。
与えられた難題に挑むために生み出されたのが学校設定科目「起業チャレンジ」。
学科設立の計画は、この科目を中心に置いて科目構成が考えられていきました。
そんな起業チャレンジは、3年生が3つに分かれて水耕野菜の生産販売会社を立ち上げ
売り上げなどを競いながらビジネスのノウハウを実体験するという
全国でも名農にしかないとてもユニークなものです。
そしてこの水耕温室は、「起業チャレンジ」のために
特別に青森県にお願いして設計施行していただいた小型の水耕温室なのです。
設立当時の通称は「チャレンジ温室」。ではなぜチャレンジ温室というかご存知ですか?
これは生徒が起業にチャレンジするという意味と
農業と工業の先生が世の中にない農工融合させた
新しい教育にチャレンジする場という2つの意味があるのです。
科目が始まったころは毎年のように新聞社が学習の様子を取り上げてくれたものです。
さて先日、久しぶりに足を運んでみたところ
なんだか妙な使い方をしているのに気がつきました。
ご覧ください。なんとトマトを栽培しています。
この水耕栽培装置は葉菜専用。したがって草丈おそよ50cm以下じゃないと
天井にぶつかってしまいます。ところがこの会社では
なぜか茎を曲げてまでしてトマトを栽培しています。
どうも理解できません。彼らは違う意味で何かチャレンジしているようです。
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うさんくさい

2021年08月27日 | 研究
ここは環境班の本拠地である馴化温室の最も奥の部屋。
そもそも馴化温室とはバイオテクノロジーで作出した植物を
外界に出せるように馴らすための施設です。
したがっていろいろな植物に対応できるよう4つの小部屋に分かれていて
中にはこのような土で栽培できる場所もあるのです。
そこでフローラハンターズは7月から最終実験を行っています。
やることは簡単。この土を10日に1度採取しては分析しているのです。
しかし明らかに土の色が違っている場所があり、
うさんくさい空気が漂っています。
間違って足をのせたらとんでもない落とし穴にはまりそうで
なんだか怖くありませんか。さらに写っていませんが
「歩くな」という立て看板もわざとらしく入り口に掲げてあります。
ではこの怪しい土の製作した時に撮影したものがあるのでご紹介します。



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落とし穴の中には

2021年08月27日 | 研究
馴化温室の一番奥にある床が地面という不思議な部屋。
その中で明らかに土の色が違って怪しい感じの場所があります。
ここで実験を始めた時の写真があるのでご紹介します。
やはり深さ30cmもの穴がほられていました。
中にはこれまた妙な白い粉が入っています。
これは転炉スラグ。製鉄した際にできる副産物です。
消石灰ほどアルカリ性にならないうえ
カルシウムを含んでいるので農業利用もされている安全な石灰質資材です。
さらに細いコードが何本も見えます。彼らは地下水代わりに水をごく少量出して
カルシウムを溶かす仕組みを作りました。
そして最後はこの上に塩分を含んだ土壌を被せて元に戻しましたが
いったい何をしているのでしょう。それは塩類集積の抑制実験。
チームの女子が昨年のJr.時代に取り組んだ乾燥地の向けの研究ですが
2年生になっても継続。とうとう実用化試験まで漕ぎ着けました。
すでに大型容器を使った実験では大成功。
したがってこの温室を使った試験でも、
容器よりはゆっくりですが同じような結果が出ています。
予定では今月いっぱいで試験終了。
ダントツトップでゴールインしそうです。
今日は2学期2回目の課題研究。セカンドステージへと入ります。
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