前日ほとんで寝てなかったからさっさと寝てやるぞーと気合いを入れたにも関わらず、
結局昨日は寝るのが3時近くになって、今日もボーっとしているsachiakiです。
ボーっとしているのは平常運行でもあるんだけどw
で、なにを読んだかといえば川上弘美さんの「センセイの鞄」です。
30代後半の女性と70近いセンセイとの淡い恋のお話で、
でも「恋物語です!」っていうには主人公のツキコさんが女性の中では特殊なタイプで
人に気を遣われるのも、遣うのもあまり好きじゃないっていう人の典型なので
共感できるかは難しいかもしれない。
とくに20代で恋に期待しているものが多い人には難しいかも。
ツキコさんとセンセイは高校時代の先生と生徒だけど、
当時から恋仲だったとかそういうのではなく
二人とも二人の人生を歩んでいて、たまたま家が近所で
同じ居酒屋で飲んでいる常連さんだったってことなのですよね。
そしてある日同じタイミングでおつまみをオーダーしている人の声を聴き
しかも同じようなものを頼んでいるってことで「おや」となるわけです。
さらにお話を読み進めていて分かるのは、二人ともそのお店でも常連っぽいのに
どちらも群れてもいないあたり、孤独がそれほど苦痛にならないタイプ者同士だったのでしょうな。
そんな二人が初めて他の人を認識し、それが生徒と先生である確率ってのも面白いものです。
(でも、もしかしたらセンセイはもっと前にツキコさんを認めていて、
ツキコさんと「出会う」前に当時の事を思い出す為にアルバムをめくったりしたのだと思います。
卒業アルバムが云々っていう話があったのでw それでもその「出会い」を待つところが
いかにもこの小説のセンセイらしさなのだと思います)
まぁそんな出会いをしたセンセイとツキコさんは基本的には飲み友達で
家の近所ならではのお付き合いの延長をしていきます。
実はツキコさんが鈍感だからか、センセイがとても繊細なアプローチしかしないからか
なかなか二人の距離は縮まりません。
ツキコさんの恋心については小説半ばから確信することができるんですけれど
センセイがね、期待をさせてはすり抜けたりするのでツキコさんが独り相撲してるようにも見えるんですw
そこの妙味がまた年を取った自分が読んで「きゃぁあぁ」ってなってしまうんですよ。
ところで恋に関しての加藤鷹さんの名言だかなんだかで、
惚れた女を面倒くさい女にさせるのがダメ男で
惚れた女を素直な女にするのがいい男
なのだそうで、自分のことが曖昧なツキコさんがだんだんヤキモチを焼いたり拗ねたりして
自分の気持ちに素直になっていく過程がたまらなく可愛くみえます。
ここで「面倒くさい女」にさせるのではなく、「素直な女」にしてしまう
センセイの「ツキコさんはいいこですね」という言葉がまた染みるわけです。
また、この小説に漂う綺麗な言葉遣いも相まって二人の仲のキュートさ増している気がします。
ですます調と「女の人がそんなことをしてはいけません」と言いながらも受け入れるところとか
現代の話なのにちょっと古典ぽく感じて上品に感じるのかもしれません。
他にも思ったことは沢山あるけれど、赤面しながらジタバタできること必至です。
さすが谷崎潤一郎賞取っただけあります。
最近恋心を忘れてしまったなぁっていう年齢の高い人には特にススメたいかもw
少女漫画を読んでいた頃のようなギュンギュンした気持ちを思い出しますよ☆
他にも書きたいことはあるけれど、うまくまとめられないので
読書会にて他の人たちと色々と意見交換してきたいと思います(・∀・)
今日こそ早く寝たいw
それではまた明日☆モイモイ
結局昨日は寝るのが3時近くになって、今日もボーっとしているsachiakiです。
ボーっとしているのは平常運行でもあるんだけどw
で、なにを読んだかといえば川上弘美さんの「センセイの鞄」です。
30代後半の女性と70近いセンセイとの淡い恋のお話で、
でも「恋物語です!」っていうには主人公のツキコさんが女性の中では特殊なタイプで
人に気を遣われるのも、遣うのもあまり好きじゃないっていう人の典型なので
共感できるかは難しいかもしれない。
とくに20代で恋に期待しているものが多い人には難しいかも。
ツキコさんとセンセイは高校時代の先生と生徒だけど、
当時から恋仲だったとかそういうのではなく
二人とも二人の人生を歩んでいて、たまたま家が近所で
同じ居酒屋で飲んでいる常連さんだったってことなのですよね。
そしてある日同じタイミングでおつまみをオーダーしている人の声を聴き
しかも同じようなものを頼んでいるってことで「おや」となるわけです。
さらにお話を読み進めていて分かるのは、二人ともそのお店でも常連っぽいのに
どちらも群れてもいないあたり、孤独がそれほど苦痛にならないタイプ者同士だったのでしょうな。
そんな二人が初めて他の人を認識し、それが生徒と先生である確率ってのも面白いものです。
(でも、もしかしたらセンセイはもっと前にツキコさんを認めていて、
ツキコさんと「出会う」前に当時の事を思い出す為にアルバムをめくったりしたのだと思います。
卒業アルバムが云々っていう話があったのでw それでもその「出会い」を待つところが
いかにもこの小説のセンセイらしさなのだと思います)
まぁそんな出会いをしたセンセイとツキコさんは基本的には飲み友達で
家の近所ならではのお付き合いの延長をしていきます。
実はツキコさんが鈍感だからか、センセイがとても繊細なアプローチしかしないからか
なかなか二人の距離は縮まりません。
ツキコさんの恋心については小説半ばから確信することができるんですけれど
センセイがね、期待をさせてはすり抜けたりするのでツキコさんが独り相撲してるようにも見えるんですw
そこの妙味がまた年を取った自分が読んで「きゃぁあぁ」ってなってしまうんですよ。
ところで恋に関しての加藤鷹さんの名言だかなんだかで、
惚れた女を面倒くさい女にさせるのがダメ男で
惚れた女を素直な女にするのがいい男
なのだそうで、自分のことが曖昧なツキコさんがだんだんヤキモチを焼いたり拗ねたりして
自分の気持ちに素直になっていく過程がたまらなく可愛くみえます。
ここで「面倒くさい女」にさせるのではなく、「素直な女」にしてしまう
センセイの「ツキコさんはいいこですね」という言葉がまた染みるわけです。
また、この小説に漂う綺麗な言葉遣いも相まって二人の仲のキュートさ増している気がします。
ですます調と「女の人がそんなことをしてはいけません」と言いながらも受け入れるところとか
現代の話なのにちょっと古典ぽく感じて上品に感じるのかもしれません。
他にも思ったことは沢山あるけれど、赤面しながらジタバタできること必至です。
さすが谷崎潤一郎賞取っただけあります。
最近恋心を忘れてしまったなぁっていう年齢の高い人には特にススメたいかもw
少女漫画を読んでいた頃のようなギュンギュンした気持ちを思い出しますよ☆
他にも書きたいことはあるけれど、うまくまとめられないので
読書会にて他の人たちと色々と意見交換してきたいと思います(・∀・)
今日こそ早く寝たいw
それではまた明日☆モイモイ