岐阜の画廊 文錦堂

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新作入荷中!!(田村 星都作品)

2012-07-01 14:50:05 | 工芸
皆さん、こんにちは。

今日の岐阜は、朝からが降りしきる1日となっています。

早いもので今日から7月ですよ!?
仕事に追われるなか、もう今年の半分が過ぎてしまったかと思うと時の速さに改めて驚きます・・・・・・。

さて、今日も入荷したばかりの新作をご紹介致します。
今日ご紹介するのは、文錦堂初登場である九谷焼の新星 田村 星都さんの作品です!!

先ずは、毛筆細字によってマザーグースの中から「クリスマスキャロル」の歌が描かれた



   「X'mas Carol 鈴茶碗」H 8.8×D11.0cm (売約済

次に、平安中期の歌人 和泉式部の恋歌を器の内側に万葉仮名で記した



   「和泉式部恋歌梅文盃」H 4.7×D 6.0cm (売約済

つれづれと空で見らるる思う人 天降り来むものならなくに
【通釈】
つくづくと空が眺められるよ 恋しく思う人が天から降りて来ることなどありはしないのに

いかにしていかにこの世にありへなば しばしも物を思はざるべき
【通釈】
どうすればいいのでしょう どういうふうにこの世を生きていれば少しの間でももの思いをしないで過ごすことができるのでしょうか

注:「毛筆細字」 九谷では田村家だけが有する技術で、読んで字の如くとても細かな文字を下から上に向って書き、一筆書きのように見せる難易度の高い技法です。

田村 星都さんは、1980年生まれの新進気鋭の九谷焼作家です。
三代 田村 敬星の長女と生まれ、筑波大学国際総合学類卒業後、三代 敬星に師事し、2007年に石川県立九谷焼技術研修所実習科卒業後、10年に小松市に工房を構えられました。

 小松市にある星都さんの工房。

四代目となる星都さんは、分業制が主流の九谷焼において自ら成形をしたり、万葉仮名だけではなくアルファベットで書いたりするなど新しいことに次々と挑戦されており、次代の九谷焼を担う作家として今後の活躍が期待されています。



コメント
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