岐阜の画廊 文錦堂

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佐竹 康宏先生を偲んで・・・。

2017-04-27 22:22:51 | 工芸
皆様、こんばんは。

同業者による春の大会が京都美術倶楽部にて開催された為、一昨日・昨日と二日間に亘り京都へと出張してきました。
陶器では富本憲吉北大路魯山人など、絵画では横山大観棟方志功林武藤田嗣治などが次々と高額で競り落とされました。
今後の美術市場を占う意味でも落札結果に注目していましたが、全体的に活発な取引が行われるなど大盛会となりました。

さて、本日4月27日は文錦堂でも馴染みが深かった佐竹 康宏先生の命日となります。
佐竹先生がお亡くなりになられて早一年。
文錦堂での最後の個展となった一昨年12月の個展では、「粛亀庵」と号され、病を押して鬼気迫る新作を出展してくださいました。
茶器やワインカップに挑まれるなど、漆器の新たな可能性に心血を注がれた在りし日のお姿を偲び、心よりご冥福をお祈り致します。

 粛亀庵(しゅくきあん)「心を正し、亀の様にゆっくりと這いながら1日でも長く制作活動を続けたい。」

 ご自宅の玄関には、トレードマークの帽子が飾られています。

杢目の美しさや、塗りの景色、そして極限まで薄く挽かれた造形など、佐竹先生が遺された作品群は今なお輝き続けます・・・。



    佐竹 康宏 作 「杯」 H 5.8×D 5.9cm ¥43,200-



    佐竹 康宏 作 「杯」 H 5.9×D 4.2cm ¥41,040-



    佐竹 康宏 作 「黒柿杯」 H 6.2×D 4.9cm ¥43,200-
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