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私の一押し作品!!《茶碗編/中川 自然坊 遺作展より》

2014-11-11 18:42:02 | 工芸
皆様、こんばんは。

さて、今日も岐阜は、穏やかな晴れの1日となりました。
展覧会を終えてホッとするのも束の間、まるで終了を待っていたかのように澤 克典さんから先の個展分の桐箱がドカ~ンと届きました。
急いで、納品作業に取り掛かりますのでしばしお待ちください!!

 

それでは、今日も「私の一押し作品」と題して、「~唐津~ 中川 自然坊 遺作展」から会期中ご紹介出来なかった選りすぐりの遺作群をご紹介していきます。

今日ご紹介する作品は、生前の自然坊先生が作品制作の上で最も心血を注がれた「茶碗」による逸品です!!

先ずは、古来より茶人に「一楽・二萩・三唐津」と謳われ唐津茶碗の原点ともいうべき「奥高麗」の逸品から。
2000年に発表され大きな話題を呼んだ奥高麗茶碗でしたが、この作品も奥高麗らしい優美で変化に富んだ風情を醸し出しています・・・。



   中川 自然坊 作 「奥高麗茶碗」 H 8.2×D14.2cm・・・・・(売約済

 生掛けの長石釉によって、温かで穏やかな枇杷色に発色した器体。

続いて、奥高麗の誕生から2年後、枇杷色の釉調を活かし発表された「大井戸」による逸品を。 まさに茶碗の王者たる風格です・・・。



   中川 自然坊 作 「大井戸茶碗」 H 8.8×D15.4cm・・・・・(売約済

 高台脇に生じた野趣溢れる梅華皮が見所。 高台削りは片薄で兜巾が見て取れます。

そして、奥高麗、大井戸から一歩踏み込まれて制作された「斗々屋」による逸品も。
「斗々屋」「伊羅保」「柿の蔕」と共に「侘びもの三碗」と呼ばれ、古来より茶人に珍重されています・・・。



   中川 自然坊 作 「斗々屋茶碗」 H 6.4×D14.2cm・・・・・¥302,400-

 斗々屋は、枇杷色を帯びた地釉に青紫の窯変が特徴です。

その他にも、「絵唐津」「粉引唐津」による魅力溢れる逸品が出展されました。



   中川 自然坊 作 「絵唐津茶碗」 H 7.8×D10.6cm・・・・・(売約済

 片身替わりの景色や自然坊先生らしい豪放野趣な絵付など、小ぶりながらも見所満載です。



   中川 自然坊 作 「粉引唐津茶碗」 H 7.5×D13.7cm・・・・・(売約済

 白い器肌をほのかに朱色に染める窯変によって、見る者に華やいだ印象を与えます。

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