社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
書いています。

歴史模擬授業も展開中♪

確認テスト⑧-2(第一次世界大戦(1))

2010年01月19日 15時30分43秒 | 確認テストツール
今回は確認テストツールです。(詳細は、もう1つ前の記事、確認テスト⑧-1をご覧ください。)

<確認テスト 第一次世界大戦(1)>

1:19世紀末にドイツ・オーストリア・イタリアの間で結ばれた軍事同盟を何というか。
2:20世紀初めに結ばれた、イギリス・フランス・ロシアの間で結ばれた軍事同盟を何というか。
3:1914年におこった、オーストリアの皇太子夫妻がセルビアの青年に暗殺された事件を何というか。
4:3の事件をきっかけに始まった世界規模の戦争を何というか。
5:日本が4の戦争に参戦したのは、ある国と同盟を結んでいたからである。その同盟の名前を答えなさい。
6:4の戦争中の1915年に、日本が中国における権益拡大のために中国政府に出した要求を何というか。
7:4の戦争中の1917年にロシアでおきた、社会主義革命を何というか。
8:。7の革命において、戦争をつづける臨時政府を倒した革命の指導者は誰か、答えなさい。
9:1922年に成立した世界初の社会主義国家を何というか。
10:7の革命に対して、連合国側はこの革命の拡大をおさえようと、軍隊をロシアに送り込んだが、そのことを何というか。
11:日本は、4の戦争中に好景気になり、それによって、にわかに巨額の利益を得た人々が続出した。このような人々は何と呼ばれたか。
12:4の戦争のころから、しだいに、日本経済に大きな力をふるうようになってきた三井や三菱などの大企業を何というか。
13:1918年に、日本で米の値段が急上昇したことをきっかけに、富山県の漁村の主婦たちから始まって、全国各地に広がった騒動を何というか。
14:4の戦争が終了したあとの1919年に、戦勝国である連合国と敗戦国であるドイツとの間で結ばれた条約を何というか。
15:1920年に設立された、平和を守ろうとする世界最初の国際組織を何というか。
16:15の組織のような国際平和の機関の設立や、民族自決の原則などを唱えたアメリカの大統領は誰か。
17:15の組織の事務局次長として活躍した日本人で、旧5千円札の肖像画にもなったことがある人物は誰か。
18:15の組織がおかれたのは、どの国のどこの都市か、国名と都市名を答えなさい。
19:15の組織に、議会の反対で参加しなかった国はどこか。
20:ドイツで制定され、20歳以上の男女の普通選挙権や労働者の団結権などを保障することを決めた憲法を何というか。

ーーーーー
答えは、コメント欄にあります。
ーーーーー
確認テストのミスには気を付けていますが、万が一ミスがあったら申し訳ありません。

(万が一、こちらの問題を使用しておこったいかなる問題も責任はとれませんので、申し訳ありませんが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。)


確認テスト⑧-1(第一次世界大戦(1))

2010年01月19日 15時23分49秒 | 確認テストツール
今回は、確認テストツール第8弾です。


今回は第一次世界大戦(1)(大戦直前~終戦・国際連盟の成立)です。

この第一次世界大戦は20世紀の世界を大きく変えていった、第一歩でした。

世界を巻き込んだ戦争になり、被害が大きくなります。
今までは戦場で戦った戦士たちが主な被害者でした。しかし、この世界大戦は、戦士以外の一般市民まで巻き込む大きな戦争になりました。また、一度に大量に人を殺せる戦車などの恐ろしい兵器も誕生します。

そして、やっと、心から「戦争はいけないもの」と感じはじめたのです。
そこで世界初の平和を守る組織「国際連盟」が成立します。

また世界初の社会主義革命がおき、社会主義国家と資本主義国家の対立もこのときからはじまるのです。この対立は後に恐ろしい化学兵器である核兵器を生み出します。

このように、この時代は歴史的にとても重要な部分で、学ばなければならないところが多くあります。

この時代は、初めて、自分たちのやってきたことが間違いだったのかもしれない、と欧米諸国が気がつきはじめたころです。

しかし、この欧米諸国に追いつきたく、彼らの価値観(植民地を持ち、それによって富をなす)にそって行動をして頑張ってきた日本(そして西洋では国の成立が遅かったドイツとイタリアも)は、途中で、「民族自決が良い。戦争はダメだ」と考えが変わってきた彼らに弾きだされ始めます。

日本がやりすぎた面はあるでしょうが、その奥底には、白人至上主義の差別が根底にあったことと、欧米諸国が新しい価値観と古い価値観が混在してどのように行動してよいか迷いが出てきたからだと、私は認識しています。

これは、今の「工業化推進」⇔「エコ推進」の対立に似ていると思います。

ある程度工業化を進めて、豊かになった国は、自分たちがしてきたことの間違いを気付き始め、「エコ」を推進し始めています。日本や欧米諸国がそうですね。

そして、そのようにして豊かな国になった国を見本にしてどんどん豊かになろうと頑張っている、現在の「工業化推進国」に対して、先に工業化を果たした国は偉そうに、「地球のために、エコ活動をしよう」というのです。

「エコ活動をする」ということは正しいです。それは私だって賛成です。

でも、「今まで散々地球の緑を破壊しておいて、自分たちはある程度豊かになってから、何を言い出してるの!」という気持ちがあり、簡単に今の「工業推進国」が納得してくれるわけはないとも感じています。

工業推進国は、あちらの言っていることは正しいけれど感情が許さない、という、憤りがあるのではないか、と。


これは、第一次世界大戦が終わってからの日本の憤りと似ていると思います。
「世界平和は正しい。それは良いことだと思う。でも、欧米諸国のあなたたちは、十分植民地を持ってから、それを言ってるし、その植民地を手放そうとしていないじゃないか!」という気持ち。

そののち、関東大震災や世界恐慌で窮地に立たされた日本がとった行動は、植民地獲得戦争と、それに反論を唱えた(←表面上という見方もできるが・・)欧米諸国との戦いであった。そして、日本は、多くの都市が大空襲にあい、核爆弾もおとされ壊滅的な状態になってしまうのだ。

今の話に戻ると、「エコ活動」を推進するのは良いことですが、これから豊かになっていこうとする国に、「エコ」の押しつけはかえって悲劇を招くかもしてません。彼らの立場にたって、地球のために前を見て、どのようにしていくかこれから考えていくのが、われわれの課題かもしてない、と感じました。

ついつい、語ってしまいました。この時代が、おそらく私の一番好きな時代です。ここでたくさんのことが考えられるからです。


でも、このようなことを語っても、大概の生徒には理解の範疇を超えているようなので、(しかし、わかる子にはわかります)、時と場を選んだり、相手にわかりやすいように上手に話をしていかなければいけないなぁと感じています。



ーーーーーーーーーーーー


確認テストのミスには気を付けていますが、万が一ミスがあったら申し訳ありません。

(万が一、こちらの問題を使用しておこったいかなる問題も責任はとれませんので、申し訳ありませんが、ご了承のほどよろしくお願いいたします。)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

文字数の関係上、このままアップは難しかったので、もう一つ記事をつくり(題名は、確認テストツール⑧-2です)問題をアップしました。お手数ですが、そちらをご覧頂くようおねがいいたします。