エッセイ「なぜ私は社会科塾講師になったのか?」
第6回 中学校時代③ 塾に行く!
前回,中学から勉強ができるようになりました。
中1の1学期は,ほとんどの教科の内申は3か4でした。(定期テストの順位ランクとしては,10段階で6~8)
そのころは,仲良くしていた友達の中でも私より成績が良かった子は大勢いました。
なので,その子たちからすれば,
私は,「馬鹿にするほど成績が低いわけではないけれど,自分と同等もしくは下の人間」
と思っていたのだと思います。
しかし,中1の2学期ごろから,メキメキ成績があがってきました。(定期テストの順位ランクでは,10段階で8~9)
そのころからでしょうか?
なんとなく,よそよそしくなる友人が出てきました。
その中で,私の悪口を言う子が出てきて,その悪口を鵜呑みにする子も出てきて・・。
しかも,その悪口はあることないことでっちあげ。
(後から考えると,おそらく,私がみんなの悪口を言っていたとか?悪口なんて全く言ってないのに!)
私に対して辛らつな態度を取る子が現れ・・。
それにより,何人かの友達を失いました。
しかも,私の悪口を他の友人たちに言い始めた友人は,そのとき一番の友達でした。
このときは,私が,すぐその子たちと別れたので,小学生のころのような「いじめ」には発展しませんでしたが,
またしても一番仲の良かった友人に裏切られたのはショックでした。
一番仲の良かった友人は,私のことを下だと思ったのに,私がどんどん成績があがってくるので面白くなかったのだと思います。
数ある言動から,おそらくそうなのだと・・。
小学校と中学校で2回も,友人に裏切られたことから,
それ以降,友人に心を許すのが怖くなりました。
私の中で「友人は仲良くなればなるほど裏切る生き物」になりました。
「自分が秀でても劣ってるとも思われてはならない」,とも思いました。
人は,自分勝手な価値観で他人に優劣をつけ,それにより,自分勝手な理由をつけて私を迫害をするものだと・・。
それで,2回目の裏切り以降は,決して,誰にも,成績(順位ランク・内申)を教えませんでした。
誰とも一緒に勉強することをしなくなりました。
勉強は絶対に家でやっていました。
図書館など,誰と出会うかわからない場所で勉強なんて怖くてできなかった。
中2になると,塾に行く子が多くなりました。
まわりの子は,「この塾がいい」とか「あの塾にあがって,成績があがった」など言っていました。
私も,塾に行った方がいいのか?という気持ちはありました。
でも,塾に行くと,一緒の塾の子に自分の成績が分かってしまうのでは?という怖さがありました。
私の周りの塾は,成績を貼りだされる塾が多かったので・・。
塾でも,また,いじめにあったら?塾講師にひどいことを言われたら?・・と怖かったです。
そんなときです。
母が
「夏休みだけでも塾に行かないか?」
と,中2の1学期に言いました。
最初は「嫌だ!」と言いました。
でも,母が勧めた塾は,私の住んでいる地域の塾でもなく,
ましてや,学校のテストの成績をあげるのを中心とした学習塾でもありませんでした。
その塾は,私の家から車で30分以上,バス・電車を乗り継いで1時間以上かかるところで,
入試対策をメインとする進学塾(予備校)でした。
つまり,その塾は,同じ学校の生徒はほとんどおらず,同じ県内からいろんな子が来るので,
ほとんどお互い知り合いがいない状態になります。
しかも,成績別のクラスなので,自分のまわりにはほとんど同じ学力レベル子しかいないので,
そんなに他人との差を気にしなくてよい,と。
そう母は言いました。
自分の塾に関するイメージが変わりました!
え?そんな塾が存在していたとは!びっくりしました。
さらに母は,
「私は,合格や成績向上という目の前のことだけのためなら塾に行かなくてもいいと思う。
それは,私の家庭教師としての授業と指導で,なんとかなるから。
なぜ,私はその塾に行かせたいか?
おまえに,広い世界を見てほしいからなんだ。
1つの学校という狭い空間の中で,そして,毎回同じ人物でほとんど上位が占められる学校と違い,
いろんな学校から,似たような学力レベルの子が集まる,その進学塾では,
毎回,テストで順位が変わるし,世の中にはいろんな人がいるということを実際に感じることができるから。」
と。
それで,私は,その進学塾の夏期講習だけ通うことにしました。
その塾との出会いは私の人生観を大きくかえる出来事でした。
では,次はその塾でのお話♪
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