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中学定期テストの勉強の仕方7 社会の勉強その1

2011年08月19日 10時23分59秒 | 中学校の定期テストについて

事前予約投稿です。

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さて,今回は8月からスタートしたシリーズ「中学の定期テストの勉強の仕方」第7

 

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「中学の定期テストの勉強の仕方」 第7回 社会の勉強の仕方その1

<はじめに> 

定期テストの勉強の仕方は人それぞれですし,

塾や家庭教師の方々が定期テスト対策の授業をして,

それに従って勉強される方もいらっしゃいます。(←それでOKです。)

 

ここで,語る勉強の仕方は,

自宅で勉強する&内申「5」を取るのを目標にしたお勉強方法

について私なりの考え方で語りたいと思います。

 

<本題>

第1回は,テスト一週間前までに何の教科をどのように勉強するか,の全体像を話しました。

第2回からは,各教科の平常~テストまでの勉強の私なりの仕方をお話していまして,

第5回までに,予習が必要で,なおかつテスト週間の前半に終わらせておく科目,英語・数学・国語

3教科についてお話ししました。

第6回からは,復習に重点をおくべき科目,理科・社会についてお話していきます。

今回は社会です。

 社会は私の本職で,言いたいこともたくさんあるので,これから何回かに分けて

お話したいと思います。

 

理科編の記事でもお話しましたが,

 理科・社会は,予習の必要な国語・数学・英語のように積み重ねて勉強しないと

点数があがらない科目ではありませんし,毎回,勉強する内容が違うので,

今まで苦手だったからといって,取り返しがつかない科目ではありません。

がんばろう!と思った瞬間,正しい方法でがんばれば徐々に点数が取れます。(ただし,勉強になれるのに3カ月間はかかるので,すぐにあがるわけではないですが)

また,逆に,前回のテストが良かったから,そのまま次のテストでも同等の点数がとれるものではないので,

毎回毎回しっかり勉強する必要がある科目でもあります。

 

ではでは,今日は社会の3つの分野の特徴についてお話したいと思います。

 

中学社会には,地理的分野・歴史的分野・公民的分野があります。

 

 

1:地理的分野

 

私としては,勉強内容としては一番地理が難しいと思っています。

「地理は地名とか覚えればいいから一番楽」だと思っている方もいらっしゃいますが,

勉強内容を深く考えるとすっごく難しい。

ただし,内容を理解しずに単純暗記だと思っていると,意外に覚えられず,苦労し,

テストで点数が取れないと「ちゃんと勉強すれば私は解ける。」と言い訳をする子が多いです。 

 

たしかに「信濃川」「奥羽山脈」などの言葉そのものは単純暗記しなければ解けません。

でも,山があり,そこから川が海に向かって流れ,その地形次第で,平野や盆地になったりと

いうことを前提にして覚える必要がありますし,地図を見ながら,

川が流れている様子などを思い浮かべ立体的に地形を理解しないと,

実は,川や山脈・平野などの名前は意外に覚えられません。

そして地形を理解しないと,気候,農業・工業などの産業も理解できません。

 

言葉だけを単純に覚えるには,量が多すぎて頭がパンクしてしまうでしょう。

 

現在,教科書は全体を観る,というより,ある県に特化してみていこうという傾向が強く,

とてもほんわかしたものになってしまい,ポイントがわかりずらくなってしまうのが残念です。

でも,その中でもしっかり理解すれば学べるとこはよくあるので,あきらめずに「理解」「イメージ」して

覚えてほしいと思います。

 

2:歴史的分野

歴史も年号とかをゴロ合わせして単純暗記するものだと軽視されがちですが

「理解」をして初めて

成り立つ科目です。

また,歴史好きな子が多いのですが,歴史が好きだからと言って必ずしも点数が取れるわけではありません。

(これについては,今までで書いた記事が存在するので細かいことを省きます。)

歴史は,「イメージ」して,流れを理解しなきゃいけないです。

ですので,資料集なども使いながら「イメージ」は必要です。

主に,人物の顔,場所(位置と写真などがあればその風景)を。

最初は流れが理解できなかったり,見わけがつかなかったりすることも多いですが,

根気よく勉強するしかありません。

 

またよく考えるとわからないことが多いです。

「幕府と朝廷の違いって?」や「普通選挙って何をもって「普通」なの?」とか。

これは,「テストでは聞かれないから。」と言って,説明しない先生も多いです。

ただ,「本気」で「理解」する気力と能力のある子なら,それについて知っていた方が

よりわかりやすいので,「言葉の意味」まで詳しく知っておくと良いでしょう。

(辞書などにのっています。市販のもので,中学社会向けの辞書もあるのでそれを活用するよ良いでしょう。)

 

3:公民的分野

地理・歴史の分野は得意だったのに,公民だけはガクンと出来ない子がいます

中2までに地理・歴史,公民は中3で習うので,中3で社会が下がる子の多くがそうです。

 

なぜそういう現象がおこるのでしょうか?

 

私は,それが,公民と地理・歴史の勉強のアプローチの仕方が全然違うからだと思います。

 

地理歴史は,

実際に存在する場所や今までにおきた事実などの具体的なことを記し,それを理解し覚えていくものです。

 

しかし,公民は違う。

法律や制度などの「あるケースのことをまとめた」内容を理解して覚えていくのです。

 

つまり,地理・歴史「具体→抽象」,公民「抽象→具体」という真逆のアプローチに

なります。

 

公民はわざわざ,なぜ1~2年でなく,地理・歴史を習い終えた3年で習うのでしょうか?

私は,「公民」で憲法なり法律なり,制度などを勉強したときに

それは「歴史」で具体的に勉強した失敗の歴史(戦争・虐殺・差別など)を思い浮かべ,

当てはめて理解していくことができるようにするためだと思います。

 

憲法や法律,制度というのは,さまざまな失敗をして,それを教訓にして成り立つものなのですから。

 

「基本的人権の尊重」や日本国憲法の「天皇の象徴」「平和主義」などを勉強しながら

治安維持法制定から第二次世界大戦の日本の状態を考えると,素直に理解できます。

 

 

また,どうしても憲法などはそのままの言葉を覚えなければいけません。

(中学では前文・第1条・第9条・第25条が中心)

それで,「単純暗記」だと思い,丸暗記をする人が多いですが,

その文章の意味を理解し,歴史で具体例を考え,それについてこんな熟語を使って述べているんだ,

と感動すると,思った以上に覚えられます。

 

ですので,公民を勉強するには,中2までに「歴史」の負の部分を理解しておくと良いでしょう。

 

 

 

 

ではでは,今日はここまでで,次回は具体的にどのように勉強していけばよいかお話したいと思います。

 

 

 

 

※こちらは私個人の意見ですので絶対のものではありません。

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