社会科塾講師☆ブログ~しゃかりき!~

元社会科塾講師が勉強方法や社会科について
書いています。

歴史模擬授業も展開中♪

歴史模擬授業(第7回 縄文時代)-その1

2009年10月30日 14時57分24秒 | 歴史☆模擬授業
今回はかなり久々の歴史模擬授業です。 模擬授業7回目縄文時代です。

2カ月間ほどの、間が空いてしまいすみませんでした。

自分がよくツールの使い方を把握していないせいか、1つの記事に1つ画像しかアップできないので、1つの画像ごとに説明できる分だけアップという形にしています。すみません。

「歴史模擬授業」という記事を数か月に数回更新していきたいと思います。

これは実際の授業形式を文字であらわしていこうというものです。

 劇の台本みたいな感じになると思います。 定期的に内要がまとまったら、「しゃかしゃか★ぶりっじ」にて改定してアップする予定です。

読むときに、 →先生、 →生徒その1(ひなちゃん)、 →生徒その2(はむちゃん)、→生徒その3(ねこちゃん) だとだと思って読んでください。

(みんな、びっくりするぐらいいい子ですが、そこはご勘弁を・・)

また、設定は、私立中学入試をひかえた小5の授業(塾)だと思ってください。

 それでは始めます

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

キンコーンカンコーン

「こんにちわ。今日は縄文時代をやっていくわよ。この前、日本の旧石器時代を習ったけど、約1万年前に、海面が高くなって、今の日本列島の形ができたんだったね。」

「うん!それで、陸づたいで大陸に帰れなくなった人々たちも日本に住み始めたんだよね。」

「そうそう!そうしている間に、ナウマン象やオオツノジカなどは絶滅してしまうの。一説には、人間が狩りをしすぎたせいとも言われているわ。いままでの食べものの動物が絶滅してしまったから、人間はイヌを使ってシカやイノシシなどの動きが早い動物を弓矢などで仕留めるようになったんだ。また、海へ行って魚をとったり、浜辺で貝をとり、森へ行ってどんぐりなどの木の実を採集するようになったのね。」

「今の僕たちの食べるものに似てきたね。どんぐりは食べないけど・・。」

「そうだね。そのような生活の形になっていった時代を本日はやります。縄文時代をね。さあ、上のイラストを見てみて。これは縄文時代の暮らしを描いてみたんだけど、何か気がつくことある?」

「さっき、先生が言ってたように、画面左上で狩りをしている人たちがいる。弓矢をいのしし?に向けてる?あと、遠くの方でシカを追いかけている人がいる。かなり大変そうだけど(笑)。」

「狩りをしている人たちの下(左端)に、木の実をとっている人がいるよ!」

「木の実を採集している人の下で、漁をしに行こうとしている人や貝をとっている人がいるね。あと、漁でとった魚を干しているね。そっか、干物とかにしたら、長持ちするもんね。(注意:燻製は、竪穴住居の炉の煙で乾燥させていました)」

「そうだね!みんなよく気がついたね。では、狩りや採集でとったらそれを食べるよね。たとえば、どんぐりを食べるんだけど、どんぐりをそのままでは食べられないから、水でさらしたり、鍋で煮てアク抜きをしなけえばならないの。」

「鍋って縄文時代からあったんだ!」

「うん。でも今見たいなステンレス製の鍋でなく、土をこねて焼き上げてつくった土器というものを鍋として使っていたの。縄文時代の土器は、縄を転がして作った縄目の模様があるのが特徴なので、縄の文様をした土器つまり縄文土器(じょうもんどき)と言われています。」

「へえ、縄文時代の名前はそこから来ているのかな?覚えやすいわ。」

「縄文土器は鍋だけでなく、保管用の容器にも使っていたみたいよ。

 では、ご飯を食べたあとは、ごみができるよね。それを捨てる場所があるんだけど、イラストの中でみつかるかな?」

「あ!画面のど真ん中あたりのやつ?穴が掘ってあって、そこに何か捨てている人がいる!」

「正解!そこがゴミ捨て場ね。そのゴミ捨て場は貝殻がよく捨ててあったから、貝塚という名称が使われているわ。貝塚には貝だけでなく他の食料のごみ(動物の骨など)や、土器や武器なども捨てられていたようよ。」

「へえ。ゴミ捨て場が発見されれば、当時の人々がどのような生活をしていたかわかるね!何食べてたかわかるもん!」

「おお!ひなちゃん!すばらしいことに気がついたね。そうなんだよね、私たちが習っているこの歴史は、貝塚とか住居の跡から見つかったものを学者さんたちが推測して、当時このような生活をしていたんだ!と推測したんだよ。貝塚とか縄文土器などの名前は、のちの学者さんたちがつけたんだけど、名称をつけることで分類しやすくなったんだよね。」

「そっか。名称があれば、分けられるし、頭の中が整理しやすいもんね。社会って用語をひたすら暗記!と思いこんでいる人がいるけど、用語を覚えるのは、当時の生活形態や歴史の流れなどを整理するために必要なツールみたいなものなんだね。国語で言うと、漢字の読み書きとか算数の単純計算とかと一緒だね♪」

 「そうそうそうそうそうそう!そういってもらえるとうれしいわぁ!」

「あと、画面の右上に、小屋みたいなのがあるよ。」

「うん、この小屋が当時の人々の住みかだったの。地面を浅く掘って、柱を立てて、木や草などでおおった形の住居で、竪穴住居(もしくは竪穴式住居)と言います。」

「へえ、半地下の住居なんだ。半地下って、空気がこもって温かいんだよね。私は猫だから、そういうことはわかるのよ~。」

「ねこちゃんて、涼しいところと温かいところなどの空気の流れを探し出す天才動物だものね(笑)。」

「ではでは、次に。当時は食べモノが得られなければ、即・・死んでしまうおそれもあるのよね。」

「コンビニとかないもんね。自分で自分の食べモノを捕まえるしかないもんね。」

「長い間、狩りもうまくいかず、森に行っても食べられるほどの大きさの木の実がないという状況が続いたらさ・・」

「神に祈るしかないね・・。」

「そうなるよね。そこで、当時の人も神に祈るしかなかったの。今の神様という形が出来ていたわけではないけれど、見えない何か(神)に、食べモノが得られるように、つまり国土が食べモノが育つように豊かになりますように!と祈るようになったの。その1つのツールとして、土で作られた人形の土偶というものがあります。」

「なんか、宇宙人みたいな形だぁ。」

「ふふふ。これは宇宙人じゃないよ?現在でも存在しているある生物の形をまねたんだよ。」

「えー、何?」

「ヒント!これは、食べモノが生まれますように!と祈ったんだよね。生むもの・・つまり、生命を育んで、生み出すことができる・・ということは。」

「え・・・女性?」

「正解!女性の姿なんだよ。」

「ほえー。でも、縄文人の女性はこんな宇宙人みたいだったの?」 

 「ううん。骨などを見る限り、現代人と同じような感じだよ(背の違いなどはあるけど)。これは、かなりデフォルメしたんだね。」

「そっか!日本人ってデフォルメ上手だもんね!私たちも実際の動物とは違ってて、かなりデフォルメされているよね、とくににわとりの先生・・。ねこちゃんも立っちゃってるし(笑)。」

「日本人以外でもデフォルメをした文化はたくさんあるけど、日本は確かにデフォルメが上手だと私も思うわよ~。」

「では、最後に、縄文時代の遺跡(当時の住居跡などが残っている場所)で有名な場所を覚えてね。青森にある三内丸山遺跡です。あと、有名な貝塚に、東京にある大森貝塚があるわ。大森貝塚は、1877年にアメリカ人の動物学者のエドワード=モースが発見したの。エドワード=モースと大森貝塚は、高校入試ではでないけど、私立中学入試ではよく出るから覚えておいてね。」

「はーい。」

「ではではこれで終わります。今度は弥生時代を行うので楽しみにしててね。それでは起立!礼!」

「ありがとうございました。」

キンコーンカンコーン

ーーーー

オワリ。

 以上です。わかりやすく解説していので、「こういう説もある!」という専門的なことを引き合いに出されてもお答えできないことがあるかもしれません。申し訳ありません。不快な気持ちになった方は申し訳ありません。

 

別の記事で縄文時代のまとめのノートをアップいたします。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。