特にこれを読む暇があるわけではない。
これは釣り人の「竿」と同じ。取り敢えず買っただけである。
全集で内容に価値があるのは【別巻】とか【書簡集】のような市販されていない巻だけで、本体部分は要らない。そんなものは図書館にある。つまり有名作品に商品価値は無い。(何処でも読める)
しかがって、この全集の価値は【月報】と【帯】だけであろう。月報だけの価値。
個人全集の【月報】だけを集めた全集は売れそうな気がする。
そんな理由で文豪の全集も蔵書にカウントしません。文庫、新書もしない。
最近、あちこちで書かれているが、【太宰治】の評価がここに来て新場面を迎えている。つまり、彼は戦争作家だということだ。代表作には滲んでないが、私もそう思う。皆が言う「人間失格」などちっとも良いと思わない。
文献は忘れたが(多分、司馬の冊子)芥川龍之介の軍部に対する反骨精神を出したエピソードに心震える。
ちょっと、私は真似出来ません。
昨年、松山に行ったが、私には同時代の伊丹十三の印象が強かった。
で、今更、漱石である。「吾輩は、、」なんてどうでも良い、正岡子規もどうでも良い
他人の意見や世間の評価で読まない事だ。屈折50年、太宰の評価が大きく変わって良かったです。
ずっと、違和感ありましたー。
私は世間様とは違う作品だけ読んでました。昔ね。遠い昔。
日本の教育は、そんな勝手もんは許されるなかったのです。
まあ、真面目に漱石読むのも良いとは思うが、1ヶ月後には多分無い。早く処分しなければ邪魔である。
その「邪魔」が、当世、全集が安い原因である。
百科事典、世界美術全集は1000円もしない。正直タダです。
試しに各社の世界美術全集を集めて特定の絵画で色を比較してみてください全く別々の色彩で撮影印刷されてますのでどれが本当かは全くわからない。つまり本物を見るしか勉強にならないのです。
たった10万円で世界中の美術を見た気になるというだけで、それは全く意味のないことなのです。ハイ。