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故人の書棚から

2023-04-09 | ◆日記・エッセイ・コラム
亡くなった義父の未読分の書棚から拝借してきました。開業医でしたので良質の本が多い。
彼等は経費でカメラや書籍を落とせる。
反面、高級な本、豪華本1冊10万円のものは全く価値がない。どこの医家に行っても必ず置いてある。
つまり、そういう商売をD外商部にされていたようなもの。

私が探すのは日動画廊さんなど出していた普通の画集、熊谷守一さんなどは番号入り版画が入ってるので新品で1冊1万円位の画集で、実際は10万円以上はする。



中村元さんで価値下がらず。

ご存知、ダンディ吉田健一。エスタブリッシュなそれと今のIT長者のそれとは違うのでしょう。
昔はモノが無かった。  茶碗くらい。
但し。吉田と池波正太郎の【粋】は随分違い、庶民の私は、池波先生派ですね。

居酒屋なんぞ30年近く行ってないが、オーセンティックなバーも嫌いである。

正直、営業時間前に入れてカウンターで飲み、最初の客と入れ違うのが本当の【いい客】である。
そんな資格を得る資格も私はない。
相当の修行が必要。


こういう爺さんに幼少の頃から料理屋に連れて行かれると早く一人前になる。食は3代。

この春先にトンビ着た爺さんに能を見に連れてかれ帰りに丸善の食堂でハヤシライスを食べる「ボン」はもういない。




30年前は凄いブームでしたね。渋澤龍彦
初版本は何冊かは有った。
これは内容は無し。何でも出せば売れた時代。メモ書き集。



和食の料理人なら皆持ってる、「辻留」さん。

だけど今の人も読んでるのかな?
私は料理人ではないが、日本人としては絶対に読むべき本だとも思っている。
少なくとも私の知ってる限り和食の料理人の座右には何かしら【辻留】の本は置いてある。

この歳になる前に,若い人には真剣勝負な食を食べて欲しいです。大根の面取りに、ツマ、もみじおろし、幾多の手が入り膳に並ぶわけです。
矢張り若い時期に学ぶべきで、叱られながら大人になる。

話が変わるが最近私はお酒を飲まない それはなぜか最近お酒を飲むと体の節々が異常に痛くなる。これを調べてみると 「アルコール筋肉症」という結構 ジジイ な現象であることがわかった。 つまり 疲労した筋肉がアルコールで阻害され 復帰できないような痛みなどだ。

だから 妙齢のご婦人の腰に手を回して 割烹の暖簾をくぐることなど最近はない。とんとない。
私が腰と思う位置と、ご婦人が腰と思う 位置にはどうも 大きな 高低差があるようで、正しい「エロ」とは何なのか悩んでいた月日が懐かしい。

東山三条の「辻留」さんは前をよく通るが、多分、仕出し専門だと思います。
茶懐石なんでしょうけれどね。
生きてる階級(クラス)が違う。格が違う。
多分、一生口にすることはないと思います。

金さえ出せば何処でも、何でも食べることが出来る社会なんてつまらない。

庶民には行けない場所、格式が、出自がモノをいう世界もあっても良い。

ヨーロッパには社交界が依然としてある。












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