今回の私達の3人組はイタリア国内を自動車をレンタルしてミラノからフィレンツェ、ローマ、ナポリへと車で南下しながら、ひたすらエスプレッソを飲みまくる貧乏旅。
移動の自由度が高かった分、「エスプレッソとイタリア食文化」をキーワードに、気になる場所へどんどん足を運びましたが、観光名所にはほぼ行かず。
初めてのイタリアなのに、ローマのコロッセオもベネチアもスルーするという、なかなかストイックな旅になりました。
イタリアで感じたエスプレッソ文化をざっくりまとめると…
■どこに行ってもエスプレッソマシンがあり、エスプレッソが飲める。
■朝7時から街にはパンとコーヒーの香りが漂い、朝から幸せな気分になる。
■コーヒー豆の焙煎とカフェ運営は完全分業制。ロースタリーカフェはほぼない。
■エスプレッソの味わいは、大きく「ナポリ」と「それ以外」に分かれる。
■その中でも、店ごとに微妙な味の違いがあり、それぞれ個性が感じられる。
■ただ、ナポリのエスプレッソは独特。熱くて、味わいも分厚い印象。
■MUMAC、マルゾッコ、BOSCOなどの工場見学では、エスプレッソの歴史を肌で感じられ、大興奮。
特にマルゾッコは異彩を放っていた。アメリカナイズされた雰囲気。日本人は好きそう。(僕はナポリのBOSCOの町工場の雰囲気が好きだった)
注:マルゾッコはアメリカ人の会社です。
■エスプレッソマシンの要はボイラーコントロール。手工業の盛んなイタリアだからこそ、多くの職人たちが夢中になるのも納得。
■ナポリのマルゲリータは本気で美味しかった。
■イタリアにもシアトル系のコーヒー文化が浸透中。どこの国でも、若者は新しいものが好きだと実感。
ザッと、こんな感じでした。
旅を通して感じたのは「美味しいコーヒーっていいよね」というシンプルなこと。
イタリアが良い、アメリカが良い、日本が良い…そんな議論よりも、地域に根ざした美味しいコーヒーとそこにある笑顔。
それで十分ですね、と。
大事なのは「審美眼」ならぬ「審味舌」(造語)。(審美眼も大事ですが)
より広い範囲の「美味しさ」を認識できる舌を持ち、その味の再現確度を上げ、伝える力を高めていくこと。
ただひたすら地道に、それを続けていけばいいのだと改めて実感しました。
また訪れたいイタリア
次に行くときは、カルチョ(サッカー)、ワイン、観光地も存分に楽しみたいなと。
行けるかどうかは…さておき、またいつか!
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