JBS 毛利様
バリスタ研修の感想です 。
珈琲焙煎を学んだ延長線上にイタリアの存在を知ってから、実際に足を運ぶまでずいぶん長い時間がかかってしまいました。
しかし、その時間も含めて、全て必要なことだったのかなと思っています。 まずは、今回イタリアへ来るきっかけを作っていただいたこと、本当にありがとうございました。
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『撒かれた餌を拾うのは好きじゃねえ。採りに行くんだ!』 この言葉をきっかけに会社員を辞めました。
正直な話、悩みました。 東京から南伊豆町へ移住してお店をはじめて3年目という非常に重要な時期であり、遊んでる場合ではないと思っていたからです。
幸いにもその状況を知っている妻から許しも出たので 人生を変えるために行こう!という思いで決意した次第です。
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北のミラノからローマへ、そして南のナポリ、そしてトスカーナまで風土の違う場所と人を見て周ることで、それぞれの違いを実際に体験することができました。
幸運なことに、それぞれの地で土地のに人たちと交流する事ができたのは大きな学びの助けとなり、これぞ1人旅ゆえの利点かなと。その中で、自分が求めていたものを異文化の中に見つけることができたのです。
そこで出会ったイタリア人たちとの意識の違い、質の高さ、美的センス、身なりやたたずまいなど、自分に不足しているものを直接目で見て肌で感じられたのは今回一番の喜びとなりました。
エスプレッソの本場イタリアでも
THE espresso というものは無い。 とお聞きした通りでした。
味もやり方も全部違っていて、日本のような型なんてものは無いんだと。本当に全然違うのです。一人一人が。 そういった答えが自分の中で確認できた後にする、
ミラノでのバリスタ研修は本当に意義のあるものとなりました。
店主のジョバンニ氏は親切丁寧に指導してくれました。
「 ブラボー!素晴らしい! 楽しんでるか? 大丈夫か? 理解できてる?」
などと不安と緊張している私を常に気遣ってくれました。
それと同じようにお客さんに対しても常に明るく気遣いをしながら接しているのがわかりました。 そうすることでお客さんたちは常連となってくれて、仕事から恋愛に家族のことまで話してくれるようになると教えてくれました。まるで心の相談所のようだと笑ってたのが印象的でした。
親子二代で50年以上続くお店の秘訣は、やはり店主の魅力でありその人間性に人々は惹きつけられてくるのだと再確認しました。
私のお店に必要なものはこれだと。
最初は緊張していた私も、そんな彼やお客さんたちの優しさに触れ、楽しんで仕事をすることができました。今ここにいられる喜びを感じて、自然と笑顔になっていました。
1日を通してBARに立ちバリスタとして仕事ができるなんて、まさかそんなことできると思っていませんでした。
全く別次元の貴重な価値のある体験です。
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真面目であることが良しとされている日本社会において、まさか遊びこそが学びの源泉であるとは誰が信じてくれるでしょうか?
『本気で遊んで過ごした、無駄な時間こそ尊いのです。』 という言葉に涙が出るほど救われました。 当初の希望通り、人生を変えるほどの大きな学びがある旅となりました。
最後にもう一つ思い出したので、 SIGEPでお会いした日本人ジェラート職人の方とお話させていただき多くの気づきがありました。
以上、 この度は本当にありがとうございました。
Moksa 服部文雄
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