今、私どもの教会では、HisStoryという名前の聖書の学びをしている。特に人物に焦点を当て、読む者の目にその人となりが浮かび上がるような、そんな学び方をめざしている。
で、現在列王記を学んでいるのだが、一見「複雑で分かりづらい・・・・ので、つまんない」この列王記、意外や意外、たいへん面白い。その一端を紹介させていただこう。
イスラエルの歴史で四百年ほど王のいた時代があった。数々の王が登場する。その学びの中で、非常にはっきりしてきたことだが、神に忠実で愛される王は、母親が同じイスラエルの民であり、特に祭司の娘であったりする。逆に異教の神々を奉じ、数々のわざわいをもたらす王は、その母が異国の王女であったりする。王であれば近隣諸国との外交が生命線だから、政略結婚はやむをえないように見える。しかし聖書ではこれは、明確な律法違反である。
神とその律法に従えば祝福され、偶像に妥協すればさばかれる。実に単純で明快である。それは王とて例外ではない。
子どもは母親によって育てられる。信仰を持つ母は、必ず子にその信仰を伝える。イスラエルの歴史を通して、その未来である神の祝福を受ける決定的なポイントの一つに、女性の信仰があることが分かる。妻は未来を紡ぐ土台でなのだ。くれぐれも、自分と自分の後のすべてを託すのが、妻であることをお忘れなく。 ケパ
※参考
右:ダビデ王 ダビデの妻は「バテシェバ」・・・・夫は外国人だが信仰を持つようになり、ダビデに従う勇士。バテシェバ本人は純粋なイスラエル人で勇士の家系とされている→悔い改めて祝福
左:ダビデの息子ソロモン王(母バテシェバ) ソロモン王の妻「ナアマ」・・・・アモン人で、異教をイスラエルに持ち込む→息子の代に王国分裂というさばきを受ける