今日は昨夜からの雨が、
一日中、時には中休みし、時には激しく降った、雨の土曜日だった。こういう天気だと、外に出るために雨降りの様子が気になるのだが、コンクリートマンションという建物の中では非常に分かりづらい。幾度もベランダやそのほかの部屋で窓越しに見るのだが、手で触っても、北方からの雨だとしたら、南向きのベランダでは雨がわからない。
こんな時思い出すのは、ドルカスの家では、中庭を囲っている樋(とい)がない屋根である。雨水は瓦から銅板でふかれた屋根の末端部分に来ると、そのまま流れ落ちるようになっている。つまりばらばらと、雨が屋根から落ちているのを見ることができる。また落ちた先は写真のように、玉石を敷き詰めた溝で受け止めるようになっている。これは非常に風情がある優れた建築だと思う。何よりも今、雨が降っていることが分かるからだ。すばらしい・・・・・ ケパ