今現在、私たちは白馬の広大な山麓にある、美しい赤い屋根のグリーンプラザホテルにいる。昼間行われた年一回の大イベント、「全国ゴスペルグループコンテスト」に参加し、今回私はふしぎな体験をした。
それは技術的なうまさという訳ではないのに、いくつかのあるグループの賛美を聴いていると、体が震えはじめる現象であった。最初、「自分、どうしちゃったの?」というぐらいの感覚だったが、二つおいてまた別のグループを聴いているとまたその「震え」がはじまるのだった。さすがに二回目にはその理由が自分でもわかった。
それは「臨在」である。臨在とは聖霊が在ることを指すが、このような場合、聖霊、つまり神の霊がこの場所に満ち、支配することを指す。つまり、ある賛美グループが自分たちの力ではなく、神様に演奏を委ね神様の働きを祈り求め、神様がその祈りに答えられ、その特定のグループの賛美の間に強く聖霊が注がれる。そしてそれが聴く人に伝わることだ。現象としてはその賛美の間中涙が出たり、悔い改めたり、神を恐れ崇めたり、体が震えることなどが起こる。
今回は臨在のある賛美グループとそうでないグループとの違いを、自分の体の変化を通して体験することになった。臨在のある賛美は、まさにそこにイエス・キリストが居て、賛美グループと共に礼拝している錯覚に陥る。平安と喜びのえも言われぬ感情に身体と心が熱くなる。そんなコンサートが今回の体験だった。 ケパ