最近は厳冬期の寒さである。寒さが好きな人はいないと思うが、私は夏の暑さよりまだマシだと思っている。暑さは逃れようがないが、寒さは「着込む」とか、暖をとれば何とかしのげる。
徒然草では、こう記している。
家の作りやうは、夏をむねとすべし(家を作るときには、夏の住みやすさを優先して作るのがよい。)冬は、いかなる所にも住まる。暑き比わろき住居は、堪へ難き事なり。
つまり昔から、人の対応は私と同意見のようである。だいたい昔から怠惰な私には、一番寒い二月頃が一年で一番集中できるようである。試験や結婚、就職とかの人生の重要な転機が、だいたい二月に起こることが多かったからである。
昔から農家には、寒い時期はしっかりと寒いことが望まれた。昔の言葉に「寒さが早くよく凍ると、稲作よい」という。寒さが中途半端だと、病害虫が死なずに越冬してしまうことからもあるようだ。
人間についても同様なことが言える。寒い時期、つまり人生の苦難の時をしっかりと受け止め、肥やしにするなら、大きく花を開かせることができる。つらい時期、困難な時代がなかった人など、折れやすく、人間としては未熟なのではないか。寒さが大切なのである。
みなさん寒いことは、「とっても益になって良いことです」。。。。。と寒中見舞いです。 ケパ